雨が降っても着物を諦めないで普通に着られます☆パールトーン加工がしてあれば安心です。1

きもの豆知識

「雨が降ったら着物るのをやめようと思っていました」よく耳にする言葉です。実際のところ、雨が降りそうだと京都では必ず裾まである長コートを着ていらっしゃいます。雨降りに着物のまま普通に着て歩いているのは私くらいのものです。雨は雨の日のおしゃれもありますのでそう褒められたことではないかもしれませんが、とにかく雨でも気楽に着物を着ています。

 

水に濡れると縮んだり色が変わったりする原因になりかねません。雨は酸性ですからなおさらです。

 

私は何十年も前からパールトーン加工のお世話になっています。

パールトーン加工は着物(絹)を保護するために開発された加工です。

傘や洋服のために作られた他の加工とは違います。

祇園祭で文化財に指定されている緞帳を保護するためにパールトーン加工がしてあります。

 

鉾が経ってから巡航までにはよく雨が降ります。

 

加工することによって生地の風合いや触感を損なってはいけません。

簡単に言えば加工がしてあるのが見たり触ったりしても分からずに水や汚れから保護しているのです。

 

パールトーン加工は防水加工ではなく撥水加工です。

防水加工は簡単に言うと布の表面にべったりと膜を張って中に水を入れない感じです。なので防水加工は空気も通さずビニールの袋を被されたようになって蒸します。

 

撥水加工は糸1本1本の周りを保護して糸の中に水や汚れを入れない加工です。通気性があるため着ていても蒸れずに快適です。もちろん水に濡れても縮んだりすることは今まで一度もありません。

 

だから着物を着るのに天気予報とにらめっこ、なんてことも全くないのです。雨が降っても着物を諦めず、予定通り着ていけるのはパールトーン加工のおかげです。

 

パールトーン加工の値段やお手入れに関しては近々記事を載せます。加工しておくと本当に気軽に着物が着られるようになります。

 

 

着物選びからアフターまで心を込めてサポートします。

何か一つ欲しいと思ったら「京裳苑」行きましょう!

 

第42回 京裳苑

◾️  とき   5月31日 (金) 6月1日(土) 2日(日)

◾️  場所   京都 みやこメッセ 1階  ( 平安神宮前 )

◾️  入場料  無料

ご予約を頂いた方のみにご招待状をお送りします。

「京裳苑」ってどのような催し? どんな内容なの?

 

6月は着物のメーカーさんが秋冬物の新作を業者に向けて一斉に発表する時期です。それをいち早くお客様に直接見ていただこうと始まったのが「京裳苑(きょうしょうえん)」です。今年で42回目になる京裳苑は岐阜の着物専門店、山本呉服店が一社で主催し一流のメーカーさんたちがみやこメッセの広い広い会場に見渡す限り一堂に出品してくださる業界でも唯一の素晴らしい展示会です。

3日間の会期中はそれぞれのメーカーさんの社長さんもしくは制作責任者の方々が会場へ来て頂け、自社のこだわりや制作秘話、思いなどを直接聞けるのも楽しみです。自分の手に入れたものがどのようなものであるかを知るとかけがえのない大切な宝物になります。

42年続いているのはひとえにお客さまの支持があってこそです。結婚前に親子で京都で選んで作っていただいた思い出と変わらぬ色柄の良さで、また代が変わっても親子、孫と一緒に京裳苑で選びたいと来ていただいています。

よろしかったらご案内をお送りしますので、お申込みフォームにアドレスをお知らせください。ご案内状もありますので送って欲しいという方はメッセージの欄にご住所を書いてください。

 

 

 

山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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