畳のヘリも結界、☆結界は人間関係の教え
日本文化であそぼ
「畳のヘリを踏んではいけない」小さいころ厳しく注意されました。なんのことかわからなくても畳のヘリは踏まない習慣がつきました。
茶道を習い始めた最初の日に畳の長い方を4歩、短かい方を2歩で歩くように教えられました。畳を踏まないためです。私にとって当たり前のことでしたが、なぜかはわかってはいませんでした。
武士は畳のヘリの隙間の床下から刀を突き上げられて命が奪われる危険があったから、襟の上には座らなかったと言われています。
でももっと以前から、畳のヘリは「結界」だと考えられていたからなのです。
「立って半畳、寝て一畳」と言われるように一人の領分は畳で表されました。そしてヘリの向こうは他人の領域と考えられたのです。
畳のヘリを境界線として自分の領域を守り、相手の領域には深く入り込まないお付き合いを良しとしたのです。
平安時代「御簾」は室内に光や風を取り込みながら、男女の間では結界の役目も果たしました。御簾や几帳の向こうは、私的な空間です。
扉もなく中の気配もわかるのに、一枚の布や簾がプライバシーの砦となって男は容易に入れない、恋の駆け引きの境界線でもあったのです。
結界はプライバシーに踏み込まない境界線だったのです。
「結界」は身近なところにいっぱいあって意識していなくても、その考え方は日本人の生活に深く根付いています。
つづく
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