羽生結弦さんで大ブレイクした安倍晴明、清明神社☆結界って何?
「どこか行きたい所ある?」京都へ遊びに来てくれた友だちを案内する時に聞いてみると圧倒的1位が「清明神社」です。平安時代の陰陽師、安倍晴明を祀ってある神社です。
多分、理由は3つ。
1、アイススケートの羽生結弦さんの演技から興味を持った人、もしくはファン
2、陰陽師のコミックやドラマが人気になったこと
3、京都でも最強のパワースポットの一つとされているからです。
やはり人気の一番の要因は羽生結弦さんの安倍晴明をテーマにした演技でしょうか。2度のオリンピック前にはご祈祷に訪れて絵馬に願いを書かれ奉納されました。御守り売り場の上には直筆の絵馬が飾られています。羽生さんのご利益に続けとばかりに日本のフィギュアスケートの選手だけでなく、外国の選手までが絵馬を書いています。そんなのを見るのも清明神社の楽しみです。
安倍晴明は延喜21(921)年に生まれたと伝えられています。古代中国で生まれた自然哲学思想や天文学を学びました。
早くから天才と言われていた晴明は、一条天皇の急病を禊(みそぎ)を行って回復させたことや、深刻な干ばつを雨ごいで雨を降らせたりして一条天皇や藤原道長に信頼され重用されました。
今もコロナを抑えるために神社やお寺で祈祷が行われているのは、平安時代と進化していないのかもしれません。目に見えないものに対する恐れ、科学では手に負えないものは祈るしかないのでしょうね。
(写真の絵は友人の元呉服屋さん「南部努さん」が「日本の神さまと仏さま」という本を出版されました。絵もご自分で書かれたものです。とても親しみやすい絵と説明の本です。)
清明は「式神」と言われる鬼神・使役神に屋敷内の雑用から掃除、儀式など様々なことをさせていました。しかし、妻が気味悪がったので、一条戻橋のたもとに式神を隠し、用事がある毎に呼び出していました。
一条戻り橋はあの世とこの世の境目「結界」と言われ、平安時代から数々の伝説が残されています。戦争中は兵隊さんが無事戻ってこれるようにとこの橋を通ってから出征しました。反対に嫁入りする時は通ってはいけない、千年経った今も京都でその言い伝えは生きています。
「結界」はもともとは仏教の修行のために特定の区域を聖域として、その妨げになるものは入れないとした境界線のことです。今も古神道には女人結界(禁制)が残っています。
それを転じて、物事の内と外とを区別して、決して侵入したり越境したりしない境界を「結界」と定めました。
陰陽師は「結界」を張って、鬼や疫病、災難から都を守る役割でした。
陰陽師は全ての事象が陰陽と木・火・土・金・水の五行の組み合わせによって成り立っているとすることで、清明神社の境内にも社紋である五芒星がいたるところに施されています。
安倍晴明には5人の側室がいたそうです。木・火・土・金・水それぞれの系をその子に継がせました。その子孫は現在でも陰陽師を継がれているそうです。
清明神社の神官さんの占いはよく当たると信者さんも多いと聞きました。困りごとが起きると占ってもらいに来られるそうです。
つづく
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