作法やしぐさの根っこは同じ2☆「品格の教科書」「左が上位」と覚えておけば間違いません。
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品格の教科書
作法やしぐさは最近できたものでありません。
長い間に変化し、今に伝えられているものばかりです。
小さい頃、祖父は私に厳しく形を教えました。
ご飯食べる時は足を崩してはいけない、しゃべってはいけない、挨拶しなさい、「はい」と返事しなさい、履物は揃えなさい、面倒なことだらけでした。
大きくなったらその意味がだんだんわかってきました。
そして、
バラバラであった事柄や形(花や葉)が、
幹が同じだったり、元をたどれば根っこは同じだ
ということに気付いたのです。
例えば、ご飯とお味噌汁どちらが右で、どちらが左に置けばいいでしょう?
お菓子とお茶、どちらが右で、どちらが左?
一つ一つ教えられたことが実は一つの法則で繋がっていたのです。
それは「左が上位」と覚えればいいのです。
詳しく説明するとこういうことです。
1)日本において千年以上にわたって、一番偉い人は天皇陛下です。
2)農耕民族である日本人にとって一番大切なものはお米でした。
3)そしてお米を育てるのは太陽の恵みです。
この3つのことを組み合わせればいいのです。
天皇陛下は御所の紫宸殿でも太陽に向かって南向きに座られます。
その時太陽は東、左から昇って、右手である西に沈みます。
だから「左が上位」なのです。
そう考えると味噌汁よりお米の方が大切なので、
ご飯を左、味噌汁を右に置くのです。
同じように、お菓子の方が重要なので左、お茶は右です。
お相撲さんも東の横綱の方が格上、
お雛様も左大臣の方が格が上となります。
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男女とも打合せは左が上です。
着物も、左手のほうを上に重ねて着ます。
それは、男性も女性も同じです。
鏡を見ていて、打ち合わせを間違えることもありませんね。
さらに京都の地図を見て右に左京区、左に右京区の謎も解けます。
一見 反対のように見えますが、
それは御所の天皇陛下から見て東山の方が左になるからです。
「左を上位」
それ一つで幾つかのことが理解できます。
納得できれば身について忘れないでしょう。
そのような法則や気遣い、思いが形になったものが作法なのです。
どうでしょう。
歴史や意味から辿れば
簡単で、興味深いのではないでしょうか?
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