前撮り、着物を着た後のお手入れはどうすればいい1☆お客様のお便りより

きもの相談

先日、お問合わせをいただいたYさまが前撮りを終えられ、お便りをくださいました。

着物を着られた後の対処法やお気持ちが他の方にも参考になるかと思い、何回かにわたって掲載させていただくことにしました。

 

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早速ブログも、拝見させて頂きました。

とても丁寧でわかりやすく書いてくださったので、きっと誰かの助けになると思います。

お陰さまで、無事に前撮りを終えることができました。

 

娘の成人式と孫の七五三(七才)を一緒に前撮りしましたので、二人分の用意でしたが、二人ともとても可愛らしく、とても幸せな日となりました。

 

その後、着物と長襦袢を部屋干ししましたが、孫はびっしょり汗をかいてましたので、長襦袢を洗濯するよう着付けしてくださった方に言われ、刺繍半襟を外し、化繊でしたので、家の洗濯機を回しました。

(刺繍半襟はクリーニングに出すつもりです。)

娘の長襦袢は汗をほとんどかいていないので、干すだけでいいと言われ、部屋に干しました。

 

(他のテーマに続くのでまた次回2で・・)

 

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前撮りに着物を着られたお嬢さまとお孫さんの嬉しそうなお顔、それを傍で見守られているYさまの笑顔が浮かびます。

お嬢さんやお孫さんに着物を着せてあげられたYさまは、きっと幸せな気分で包まれていらっしゃったのではないでしょうか。

思い描いただけでも幸せな風景ですね。

 

 

 

着付けをされた方のアドバイスは的確です。

基本的に着物は毎回、洗うものではありません。

 

特に絹は水で洗うと縮んだり色が変色したりする原因にもなります。

しっかり干して畳んで収納します。

 

 

一方、化繊の素材は基本的に洋服と同じなので自宅で洗えます。

着物の形状を崩さないために、できれば手洗いがお勧めですが、

私は軽く畳んでネットに入れて洗濯機で弱で回します。

 

 

注意するのは、脱水です。

脱水はかけないほうがいいです。かけても10秒くらいでやめます。

シワの原因になるからです。

 

 

着物ハンガーにかけて干すのもオススメです。

 

(出来れば)まっすぐな物干し竿にかけて、直射日光を避けて干します。

濡れているうちにしっかりシワを伸ばしておきます。

 

 

基本的に織は縦横90度の組織ですが、縦横に引っ張ってもシワは取れません。

 

斜め左右に伸ばすように引っ張って伸ばすときれいにシワが取れやすく、アイロンをかける必要も無くなります。

 

手のひらで表と裏からパンパンと叩くのも効果的です。

 

 

濡れているうちは斜めに引っ張っても生地の組織が痛むことはありません。

 

縫い目の糸もしっかり伸ばしておきます。

 

 

絹の刺繍の半襟は、特に刺繍部分の糸が縮みやすいのでクリーニング屋さんにお任せするのが安心です。

ポリエステル素材の半襟であれば、ポリエステルの着物と同じように斜めバイヤスに十分引っ張って干せば大丈夫です。

 

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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