着物を着た後 片付ける、収納する時の注意2☆お客様のお便りより
きもの相談
着物を着た後どうすればいいか、その考え方とやり方を詳しく書いています。
お客様から頂いたメッセージについて、昨日の続きです。
着物のお手入れは、絹と化繊では違います。化繊の洗い方はこちらを見てください。
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前撮り、着物を着た後のお手入れはどうすればいい1☆お客様のお便りより
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部屋干しの湿度ですが、前日まで雨の日も多かったので、はじめはエアコンの除湿をかけていましたが、涼しくしたいと思い、冷房に切り替えました。
一日はそれで干しましたが、なんとなく湿気を感じましたので、慌てて除湿に切り替えて扇風機も回しました。
部屋の湿度をはかりましたら、58%~61%ありました。
虫干しの最適湿度は40~50%とネットにあり、58%61%はかなり高めですね。
とても慌てましたが、着たからには干すしかなく、この日しかないのだから、これが最善最高と思い、気持ちを切り替えました。
そしてその後、桐の衣装ケースに着物用の湿気とりシートと防虫剤と共に畳んでしまいました。
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昔なら梅雨が明けた時に「土用干し」と言って、タンスに収納してある着物を出して干しました。
秋は一番湿度が低くなるときでもありますので「虫干し」に最適の時期とされました。
奈良の正倉院の御開帳も、貴重な資料を湿気から守るために順番に出してきて虫干しする行事なのです。その頃が虫干しの最適の時期とされています。
その時期を待たなくても今は「除湿機」という文明の利器がありますね。^^
除湿機をかけられたのはいい思いつきだと思いました。
ネットに表示されていると言われた湿度の目安は私も知りませんでしたが。
その都度、しっかり湿気を取り除いておくことは重要です。
次に、
畳みながら汚れを確認します。
特に着た時に表に出る部分、見える部分は要チェックです。
上前(着た時に前で見える部分)の腰から下、
<写真:畳んでいる人の左手の置かれている下あたりが一番要注意です>
襟とその周り、
両袖、
雨降りや濡れた道路を歩いた時は裾まわりと後ろの泥はね、
何度も着てあれば、袖口の裏側、
そんなところは特に念入りに見ましょう。
汚れを発見したら、できるだけ早く呉服屋さんか着物の扱いに慣れた専門のクリーニング屋さんに相談されることがお勧めです。
長く放置すると汚れが定着して落ちにくくなるからです。
早く処理すれば、かなりの汚れでも落ちやすいです。
相当汗をかいても汚れていなければ、そのまま畳んで収納しても大丈夫です。
時々、着る方はまったく問題ありません。
しかし、次回いつ着るかわからない方の場合は汗取りをしておく方が良いかもしれません。
それもプロにご相談されることがお勧めです。
<着物のお洗濯はクリーニング屋さん?3 次回に続く>
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どんなことに悩んでいらっしゃるか、困っていらっしゃるのかわかるので私も助かります。
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