体型補正はなぜ必要?着物は寸胴体型がいい☆着付け小物の選び方にも理由があります。
「体型補正って何?」「何でするの?」着物を着る時に絶対あった方が良いのが体型補正です。
ウエストがキュッとしまってメリハリのある体型は、体は洋服を着こなすのには適しています。というかその体型を誇示するために立体裁断をしてダーツを入れたりして布を縫い合わせます。
一方 着物は平面の生地で、まっすぐな直線断ちなので、そのまま着るとあちこちにシワができすっきりと見えません。着物姿をすらっと見せるにはくびれがあるよりも寸胴でストンとした方が綺麗に見えます。洋服を素敵に着ていらっしゃる外国の方が着物を着ると意外と似合わないのは経験的に良く知られていますね。
寸胴な体型にするために体型補正をします。花嫁さんやモデル撮影には4カ所に入れます。襟元、みぞおち、ウエスト、ヒップです。でも普通に長い時間着物を着る場合やお食事などゆったりと着る場合にはそれほどバンバンに体型補正をする必要はなく、むしろ楽に何でも食べられたり、苦しくならない程度の補正にとどめるべきだと考えます。沢山付ければ付けるほど苦しくなるのは当然ですから。
「私は太っているから体型補正なんて必要ないわ」そう言って笑われる方もありますが、バストとウエスト、ヒップが全く同じサイズなんて方はほぼありませんから「自称太っている」方でもウエストとヒップの上の体型補正はした方が着物は綺麗に着られます。
オススメなのがコレです。
「コレはどちら向きにするんですか?」体型補正の不思議な形に???このふくらみは前か後ろか?はたまた上か下か?迷われる方も多いと思います。
ふくらみはお尻の上の凹みを補正します。日本人は若い方でもお尻の上は平板、というか凹んでいます。椅子から立ち上がった時にお太鼓のタレが上がっている方を見かけますが、これを防止するためです。
巻いたサイドの部分はウエストのくびれを埋めるものです。寸胴であれば腰紐をしてもシワになりにくく、腰紐を多少強めにしてもからだに響きません。
ところでどの時点で体型補正をすればいいのでしょう。
体型補正はあまり洗わなくていいように肌着の上からすることをお勧めします。肌着は洗うものですので先に着ます。
肌着と裾除けがセパレートになっている肌着の場合裾除けをしてから肌着を羽織った方がいいのですが、ここで腰紐や伊達締めをするより体型補正でゆったりと止めましょう。紐は一本でも少なくした方が楽ですし、肌に近い紐ほど後からしんどくなる原因になります。
昔は着付け教室でタオルを重ねて体型補正を作ったのをお持ちの方もあると思います。重いしですし冬は暖かくていいかもしれませんが夏は通気性もなく蒸れます。軽くて通気性のあるものを使われるのをお勧めします。着物は最初に色々な道具が必要ですが、一つあればずっと使えます。良い加減に選ばず、使い勝手の良い便利なものを一つ揃えておくといいですね。
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