沖縄の紅型の名古屋帯☆紅型の染めの特徴は
玉那覇有公(たまなはゆうこう)さんの紅型の名古屋帯が好きです。
いわゆる紅型のハンカチや小物のように原色パチパチのカワイイ色ではなくて、色が落ち着いていて深みがあります。
どうしても欲しくて私も買いましたが、無地着物から小紋、大島にも紬にも良く締めます。どんな着物にも合わせやすくて重宝して、本当に良く使います。
これは今回出会った玉那覇さんの帯です。
紅型は染料ではなく顔料で染めます。
草木染めなど「染料」は水に溶けるのに対して、水や油に溶けないのが「顔料」です。
昔、儀式や戦などの時に色石などを砕いて粉にして顔に塗ったので顔料と呼ばれるようになりました。
顔料は元が鉱物(石の粉)なので、粒子が粗く溶けないので染み込まず、粒子の色がそのままが布の上に残ります。紫外線に強く 発色もハッキリとして色を重ねててもにじみません。
太陽の降り注ぐ沖縄の染め、紅型に顔料が使われたのも必然のようです。
顔料は布に置いた時の色と、染め上がりの色は全く違います。
例えば「赤」を染めようとした時、顔料は「黒」です。
何色も色を使う紅型において、染め上がりがどのようになるかを想像しながら色の調和を図るには天才的な想像力が必要です。
この生地は石川県白山で織られている「牛首紬」
生地が丈夫で釘に引っ掛けても釘の方が抜ける「釘抜き紬」とも言われます。糸を取るおばあさんがいなくなって絶滅危惧種の生地です。
牛首紬は紬と名がついていても、白生地です。その後京都や金沢などで柄を染めますので後染めの着物です。
ですから、牛首紬の訪問着なども作られていますし、パーティーなどには品よく着られます。
こちらは玉那覇有勝さん(有公さんの次男)の紅型名古屋帯です。
幾何学模様で色がいろいろ入っているので着物にもよく調和する。必殺コーディネートキラー。
生地は新潟県の小千谷紬
サラッとして、すごく軽い、絶対結びやすいこと間違いなしです。
写真をもっときっちり撮れればよかったのですが、6月の新作発表会「京裳苑」の打合せ中でぱしゃっと撮るのが精一杯。
現物を京裳苑で見ていただくのが一番だと思います
「京裳苑」で手に取ってみられます。
京裳苑(きょうしょうえん)は年一回、京都みやこメッセ(京都最大の広い会場)で山本呉服店が主催して開催の着物の新作発表会です。
20数社もの着物や帯のメーカーさんたちが直接出品し、その製作している方たちから直接お話が聞けます。振袖、留袖から小紋、紬、帯揚げ帯締めまで揃っていますので、お好きのものを着てみてコーディネートでき、着姿で見られるので着物好きにはたまらない展示会です。今年で47回続いているのは、ひとえにお客様の支持の証です。
新緑の京都へ来て、着物を存分にお楽しみください。
▪️とき 5月 31日(金). 12:00 〜 16:00
6月 1日(土) 10:00 〜 16:00
6月 2日(日) 10:00 〜 16:00
▪️ところ 京都平安神宮前 みやこめっせ 1階
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