「おはぎ」と「ぼたもち」

歳時記

おはぎとぼたもちの違いって知っていますか?

「お萩」と「牡丹餅」と書けばわかるでしょうか。

萩の花は秋、ボタンは春です。

つまり季節の違いです。

 

 

秋の七草の一つ

 

「おはぎ」は秋のお彼岸に食べられていました。

秋の七草の1つ、萩の花と小豆の形が似ていたためと言われています。

おはぎは小豆に似せて少し細長く作りました。

秋は収穫したばかりの小豆が使われるので、皮が柔らかくそのままつぶしても食べられます。そのため「おはぎ」には粒あんでした。

 

 

一方、ぼた餅を作る春には皮が硬くなってしまっているため、皮を取り除いてこし餡が使われました。

小豆を牡丹の花に見立てて「ぼた餅」と呼ばれ、丸く作られました。

 

 

そもそもお彼岸におはぎやぼた餅を食べるようになったのは、赤いあずきには魔除けの効果があるとされ、五穀豊穣を象徴する米と組み合わせて祭事に使われてきました。小豆と米の組合わせは赤飯も同じです。

農作業が始まる春の彼岸にぼたもちを作り、収穫の時期の秋におはぎを作ることで、神様に感謝していたとも言われています。

<地域によって違う場合もあります>

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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