古くなったお守りやお札、どうします?
「もうそろそろ1回お札を整理しないとダメだね」年末神棚を掃除していたら、たくさんのお札やお守りが出てきました。何年かそのままにしてあったのであちこちの神社のお札やお守りがたまっていました。
うちの神棚は祖父が高山へ行った時に飛騨の匠が作った骨董品を買ってきたものです。祖父は「いい神棚があったから、ゆきちゃんの代でも買い換えなくていいぞ」と満足そうに笑って神棚を東向きの高いところに備えていたのを覚えています。
神棚を買う? 買い換える? いい神棚って何? 小学生の私には何を言われているか理解できませんでした。その上、そういう事あるごとに私に後継者であることを自覚させ、決定付けていったのだと後から気付きました(笑)
お守りのルーツは古代人たちがつけていた勾玉を始めとする玉類です。古代人たちは肌身離さず着けていると精霊のご加護が得られると信じていました。神社のお守りはこの玉類の代用です。お守りには神社の名前や祈祷文が書かれ、庶民はこれをありがたくいただきました。
そのお守りの力は永遠ではないと言う考え方もあります。毎年暮れになると、神社から新しいお札を授かりますが、一方で古いお札は神社に納め、翌年の左義長やどんど焼きで焚き上げられます。これは神の力が永遠に続かないと言う考え方の表れと言えます。
ただしその一方でお守りを持つ人の信心が強ければ、お守りの力もそれだけ強くなると言う考え方もあります。その考え方に立てば、古びたお守りであっても神の力が衰えていないとも考えられます。
いずれにせよお札であれば翌年、神社に返せば、後は神社で焚き上げてもらえます。
では旅行に出かけた時に有名な神社を訪れ、授かったお守りはどうすればいいのでしょうか。その場合も原則は授かった神社に返すべきなのですが、それが難しければ近くの神社で良いのです。
裏の三輪神社では日にちを変えず1月15日に左義長が行われます。社務所の近くには古いお札やお守りも集めてあります。時間がある時に神官さんの奥さんがプラスチックを分けていてくださいます。お札も知らないうちに変わっているのですね。
私も分別して明日は持って行っておこうと思っています。
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