虫の声に感じるものは季節だけじゃない☆日本っていいな〜!

本の出版

お盆の夕暮れ、お墓まいりに行ったら

「カナ、カナ、カナ・・」ひぐらしの鳴く声が聞こえてきました。

「もう秋なんだなあ」ふと我に返りました。

 

 

8月の終わりは暑さがぶり返しました。

「ミーン、ミン、ミン、、ミーン、ミン、ミン」

アブラゼミが「もう夏は終わりだぞーー」と最後の声を振り絞って泣いているように聞こえました。

 

 

そして、めっきり涼しくなったら、ばたっと蝉の声は消えました。

 

 

早く暮れるようになって、虫の合奏が始まりました。

「ジ、ジ、、、ジ、ジ、ジ」どんな虫なんだろう?

「リーン、リン、リン」

「チン、チン、チン」 カネタタキかな?

 

 

虫の主役が交代していくことにも四季の移り変わりを感じます。

日本人ほど虫の声(音)に耳を傾けたり、意味を感じたりする民族はいません。

 

 

 

童謡の中には赤とんぼの歌、でんでん虫の歌、ミミズの歌まであります。

生活の中にも虫が深く入り込んでいました。

 

 

虫がすかない、虫の知らせ、虫の居所が悪い、虫も殺さない、大事な娘に虫がつくなど

慣用句にも虫が出てきます。

腹の虫が収まらない、苦虫を噛み潰す、泣き虫、弱虫、

日常生活に日本人の日常生活がいかに「虫」と言う小さな生き物と様々な関わりを持っているかがよくわかります。

 

ほとんどの民族は虫の音を右脳で処理するので「雑音」と聞こえるそうです。

 

多くの言語は子音を強く発音します。子音は口や息で制動することによって発するもので、

相手との距離を保ち、威嚇するための音だと言います。

 

 

 

それに対して日本人は虫の音を左脳の「言語脳」で受け止め「自然の言葉」と感じます。

 

 

日本語はすべてに母音「A、I、U、E、O」が含まれているからで、

外国人でも日本語を使っていると完全な「日本人脳」に変わり、情緒を感じるようになるそうです。

流暢に日本語を話す外国人が日本人らしいのはそういうことだったのですね。

 

 

虫の声にメッセージを感じることは、心のセンサーを敏感にすることです。

些細なことにも喜んだり、悲しんだりできるようになります。

相手の気持ちも「察すること」ができます。

気持ちとか心とかは目には見えないけど、有りますよね。

 

 

ひょっとしたら目に見えるものよりももっと大切でしょう。

 

 

今回、本を出版することになって、友だちがいろいろな形で応援してくださるのが本当にうれしいです。その気持ちは目には見えないけど、毎日、涙が出るほどの感動を感じています。

「気持ちのプレゼント」ほど有り難いものはありません。

 

 

喜んだり、感動したり、時には悲しいことがあっても、何も感じずに生きるより何倍も楽しいと思いませんか。

「嬉しいことプラス100」が「悲しいことマイナス100」でゼロになるのではなく、200にも300にもなります。

思い出もたくさん残って、日々の生活が彩り豊かになると思うのです。

 

山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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