お盆を前に古文書が出てきました☆先祖が生きた時代の証人
「おみがきさんしてたら古いもん出てきたから見ときゃーよ」母が岐阜弁で言いました。
私が出張している間に母がお盆を前に仏壇の中の飾り物やろうそく立てなどを綺麗に磨いてくれていました。金物でできているこうした装飾品は置いておくだけで黒ずんできます。お盆とお正月の前、法事の前にはいつも半日かけて綺麗にするのが年中行事です。
ところで何が出てきたかとても興味があったので箱の中身を見てみました。
いろいろ入っていました。
一番上に入っていたのは、宿帳のようでした。
山本呉服店の前身は今わかっているのは江戸時代後期には料理旅館でした。濃尾平野の最北端に位置する揖斐の街は後ろに控える山間部への起点として栄えました。揖斐に長く逗留して仕事をしていた方に利用されていたビジネスホテルだったみたいです。
今回見つかったのは誰が、どこから来て、どんな職業、何歳だと書かれています。
昔のことだから岐阜市や大垣市など近隣からが多いと思っていたのですが、名古屋市、大阪市、横浜市などからもお客様があったようです。
面白いのが「平民」とか「士族」とか、まだ身分制度が続いていたのですね。
後ろの方には買い物の明細や売上げが記されていました。
足袋、十文(ともん:24センチ)2円60銭とか、ふとん綿4枚50銭とか、
この時代の価値がそのくらいか分かりませんが面白いですね。
池野から汽車とか馬車代とか
ただ、何年のものか記されておらず残念です。
それでも先祖が生きていた時代の証人にあった気がしました。
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