「大和色」の表現の豊かさを楽しむ☆高田郁著、人気小説「商い正傳 金と銀」10巻発売されました。2
日本文化であそぼ
「薄縹色(うすはなだいろ)の空に、ほのかな鴇色(ときいろ)が朝焼けの名残を留める。」
小説「商い正傳 金と銀」10巻の書き出しは、こんな書き出しから始まっています。
その色が具体的に浮かばなくても、表現がステキだなあって思えます。
うすはなだいろってどんな色?
古くから知られた藍染めの色名で、藍色よりも薄く浅葱色よりも濃い色のことです。
ふ、ふ、ふ、
色を調べているうちに物語の後の展開に意味深なことに気づきました。この小説を読んでいる方にはわかりますよね。(伝統食のいろはより)
「ときいろ」ってどんな色?
鴇(とき)の風切羽のような黄みがかった淡く優しい桃色のことです。
「大和色」と言われる表現は日本独特の感覚です。
歴史の流れの中で付けられた和の色は、名前も美しく風雅です。
伝統的な呼び名、歴史、由来は日本人の美の心が生み出した色とその色名は四季の移ろい、自然からの表現です。
例えば、緑色は今の日本語では黄緑、青緑、あとは濃い淡い、くらいでしょうか。
大和色では
春の自然を表す色だけでも豊かな表現で溢れています。
春に草が芽吹いた色の表現では「若草色」「浅緑色」とは違う色ですし、描く自然の情景のイメージが違います。
「萌木色(もえぎいろ)」は新緑が萌え出ずるような冴えた黄緑色、漢字からイメージした方がわかりやすいかもしれません。
「若葉色」は夏前の草木の柔らかい黄緑を指します。
「松」に関連する色は「松葉色」「老緑(おいみどり)」「千歳緑(せんざいみどり)」「常盤色(ときわいろ)」などがあり、松にちなむ色としておめでたい色とされました。
呉服屋としてカラーコーディネートするときにお手本となるのは自然の草木の色です。
続く
山兵、京都さろんで
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