「品格の教科書」出版一周年記念パーティー“ハレの日を共に”inホテル椿山荘東京☆「品格の教科書」に乗らなかった「ハレとケ」
「品格の教科書」出版一周年を記念して「ホテル椿山荘東京」でパーティーをしました。
歴史や日本の伝統をテーマにした本だからこそ、東京で最も日本的な場所の一つである椿山荘(ちんざんそう)でやりたいと思いました。
東京の真ん中で雲海が見られることでテレビなどでも話題になっています。
「椿山荘」はその名の通り、700年も前の南北朝時代から椿の名所として知られ、明治時代には山縣有朋がこの場に別荘を建て「椿山荘」と命名したのでした。
重厚なアンティーク調のお部屋には
椿油のアメニティや椿のメッセージカードなども備え付けてあります。
今回のテーマは “ハレの日を共に”
「ハレとケ」と言うのは日本人にとって大切な考え方でした。
品格の教科書にも一言書いたのですがボツになってしまいました。残念!
「ハレ」と言うのは、例えば「晴れ着」「気分が晴れ晴れ」と言う真っ青な空の晴れた天気のような日を表します。
反対に「ケ」と言うのは日常生活のことです。
何もなく平和な日々はとっても幸せなことなのですが、農耕民族にとってただ田畑をコツコツ耕すだけの毎日では「やってられないよー」って言う気持ちにもなります。
だからお祭りをや儀式という特別な節目を設けます。きれいな着物を着て、お赤飯などご馳走を作って酒盛りをします。歌を歌ったり踊ったりして気分を上げます。それが「ハレの日」だったのです。
そのイメージは神話の世界、あの天岩戸の話にイメージできます。
今年初めて宮崎の高千穂訪れることができました。
その時のお話はこちらを見てください。
高千穂神社と夜神楽☆愛すべき神様たち
神話と言うのは日本人の考え方を端的に表しています。
私も「品格の教科書」を書くときとても参考にさせて貰いました。
天の岩戸伝説は、乱暴者だったスサノオが田畑を荒らしたことに怒った太陽神アマテラスが天岩戸に隠れてしまい、どんなことをしようとしても開けられません。元祖引きこもりです。
世の中が真っ暗になってしまい、神様たちは困り、皆で対策を協議しました。
ご馳走用意して酒盛りし酒を飲み、どんちゃん騒ぎをしました。踊りの上手なアメノウズメが日本初ストリップショーをすると神様たちはお腹を抱えて笑いました。自分がいなくなって困るだろうと思ったのに、賑やかで楽しそうなのでアマテラスがそっと開けて覗きました。その瞬間を逃さず力強いタジカラオが岩戸を開けました。それで光に満ちた元の世界に戻ったのです。
この話から私は3つのことを学びました。
一つ、引きこもりを力ずくで引き摺り出そうと思っても無理です。
人の心の扉は自ら開けなければ本当の解決にはなりません。
2つ目、神様とて完璧な人は1人もいません。みんな愛すべきキャラでした。
困った時には自分の得意なことを活かしてみんなの役にたつ、そしてチームで課題を解決しました。
そして3つ目、
困ったときには打ちひしがれて暗くなるのではなくて、みんなで明るく振る舞うことで解決できる。
それを教えてくれたのでした。
このパーティーは「ハレの日」
出席してくださった皆さんが新しい世界を切り開くためその節目としましょう。
みんなで繋がって自分のできることでみんなを楽しませましょう。
そしてみんなで楽しい「ハレの日」を過ごしましょう。
<「品格の教科書」」出版記念パーティー“ハレの日”の挨拶より>
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