高千穂神社と夜神楽☆愛すべき神様たち

旅行

「神さまが身近に感じられるようになったわ」

宮崎県の高千穂神社で運よく御神楽を見ることができました。

 

高千穂神社 本殿

 

高千穂は、日本建国の神々が降り立ったと伝わる神話のふるさとで、高千穂神社は高千穂郷八十八社の総社、創建はナント、1900年前だそうです。

 

夫婦杉

 

樹齢800年を超える迫力の「秩父杉」

 

広い境内には、樹齢800年を超えるという「秩父杉」や、好きな人と手を繋いで周りを時計回りに3回廻ると家内安全、子孫繁栄の御利益がある「夫婦杉」を始め、本殿、拝殿、神楽殿が建ち並んでいます。

 

三毛入野命の彫刻は立体的です。

 

拝殿背後の本殿の右側には、悪い神を退治した「三毛入野命」の彫刻が本殿に施され、その脇には祈ると悩みが鎮められるという「鎮石」がありました。

 

 

夜は運良く当日券の配布に間に合い、

平安時代から続く夜神楽を見ることがきました。 

 

 

 

高千穂の神楽は天岩戸に隠れてしまった天照大神を神様たちが相談して連れ出す物語です。

 

太陽神「アマテラス」は乱暴な弟にスサノオに嫌気がさして天岩戸に隠れてしまわれました。空は暗闇に包まれ悪いことが次々に起こりました。困り果てた八百万(やおろず)の神々は天の安河原で相談して作戦を開始します。女神アマノウズメが髪を振り乱しおどけて踊りました。 その踊りの面白さに、八百万の神々も高天原が揺れ動くほどに声を上げて笑いました。 

外の騒ぎを天岩戸の奥で聞いていたアマテラスは、大岩を少し開いて問いました。 「私が隠れて世の中が闇となり困っているかと思ったらどうしたこと? なぜ神々は愉快に笑っているの?」

「アマテラス様よりも高貴な神様がお出で下さいましたので、喜んで踊っているのです。」 アマノウズメがさっと差し出した鏡に映った輝かしい自分の姿を、新しい高貴な神と勘違いしたアマテラス。もっとよく見ようと身を乗り出したとき怪力のタジカラヲがアマテラスの腕を掴んで一気に引き出しました。 天岩戸に注連縄(しめなわ)を張って、二度とアマテラスが入れないようにし、 天上の高天原も地上も再び明るくなりました。

この事件の原因を作ったスサノオは、八百万の神により罰として高天原を追放されました。

 

神楽が演じられる舞台には、しめ縄と切り絵綴りが四方に張ってありました。

 

夜神楽も親子で伝承

 

解説をしてくださったお父さんと並ぶのは小学校3年生の息子さん。

神楽が始まるとお父さんは大きな太鼓を小刻みに、息子さんは堂々と大きな主のリズムをしっかり叩いておられました。

 

手力雄(タジカラオ)の舞

 

アマテラスが隠れた天岩戸を探すためにタジカラオが静かに音を聞いtり考えたりする様子を表しています。

 

鈿女(ウズメ)の舞

 

岩戸の前で面白おかしく踊ってアマテラスを誘い出そうとするアマノウズメの舞です。

 

戸取(トトリ)の舞

 

タジカラオが岩戸を取り除いてアマテラスを迎え出すところを力強く舞っています。お面も赤に変わりました。

 

御神体の舞

 

イザナギとイザナミの二神が酒を作ってお互いに仲良く飲んで抱擁し合い、夫婦円満を表した舞です。

 

神様たちはそれぞれ個性を生かし、みんなで協力し、見事なチームワークで目的を達しました。

 

 

今まで遠くに崇めるものと思っていた神様がとっても人間的で愛おしく感じました。

 

神話は単なる物語ではなく、私たちの祖先の世界観・人生観も知ることもできました。

 

 

 

 

品格の教科書」は今に伝わる所作や作法の意味を書いた本です。

全国の書店さん、

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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