再生した「高千穂あまてらす鉄道」の賑わいは人間力
「どうして、これほど沢山の人が行くのだろう?」
いつか高千穂あまてらす鉄道に乗ってみたいと思っていました。
人口が減少し、地方の鉄道は経営が行き詰まりました。
高千穂鉄道も第三セクターで赤字続きの上に平成17、18年の台風による被害で橋は落ち、線路は宙ぶらりんで復旧には程遠い状況でした。
それでも再生した高千穂鉄道は数少ない成功事例と聞いていました。
二つあるトンネル内ではチカチカと色々な色で水玉模様が映し出されました。
トンネルの中は景色も見えず残念な思をするのが普通です。
暗いのを逆手にとってお客さまを楽しませる工夫をしているのは最高のアイディアですね。
105メートルの高さからの眺めは壮観です!
列車は鉄橋の真ん中で停止して、この眺めをゆっくり楽しむことができました。
「高所恐怖症の方はご遠慮ください」と言われただけあります^^
高いところが大好きな私は 気持ちいいーーーーー、最高の眺めでした。
と思ったら、両端の運転手さんがシャボン玉を大量に飛ばし始めました。
「うわ〜〜〜、」
シャボン玉機から七色に輝いで、出てくる、出てくる、
なぜだかわからないけど、シャボン玉は童心に帰ります。
思わぬ演出に心躍ります。
往復30分の旅でしたが、自然の中で気持ちよくて楽しかったです。
駅へ戻ってきたら「あれっ!このおじさん・・・」
昨夜ご飯を食べに行った居酒屋「てんつくてん」の店主さんでした。
昼間は運転手、夜は居酒屋経営の二足の草鞋を履いている元、芸人「元の助」さん、
九州を旅しながらその土地の食材でご飯を作る番組やCMなどにも出演していたのだそうです。
道理でその居酒屋のメニューは、ちょっと工夫してあって美味しかったわけです。納得〜〜!
「いっしょに記念撮影しましょう」と言ったら
「列車の前がいいですね」と自ら誘ってくださいました。
他所なら線路内に降りるなんて、鉄道法違反!!
自撮りしようとしたら、他の運転手さんがサッと来て撮ってくださいました。
どこまでも暖か〜い!
“生きた鉄道遺産として未来の子孫に手渡していきたい。地域創生の基地でありたい”と見事に再生した高千穂あまてらす鉄道。
色々な演出を思いつくのも方法として考えるのではなく「いかにお客さまを楽しませてあげようか」とみんなで考えていらっしゃる結果だと思いました。
施設は決して新しくはありません。橋の欄干は錆びているし、途中の駅も寂れていました。
「お金をかけなくても、お客さまに楽しんんでいただくことはできます」と言われているようでした。
ちょっとした思いつきでやれることはいっぱい有ると感心させられることしきりでした。
結局は「来てくれた人を楽しませたい」と思う皆さんの人間力だと思いました。
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