十二単も、山本流着付けも「腰紐は1本」で楽チン

着付け

先日、NHK「あさイチ」は大河ドラマ「光の君へ」で道長の姉役をされている吉田羊さんがゲストでした。ドラマの中では素敵に十二単を着こなしていらっしゃいます。本当に美しい〜〜!

 

吉田羊さん着用の十二単。下着は白、長いものも短いものもあります(テレビの画面ですので見難いですが、ご容赦ください)

 

ドラマでは10枚も。吉田羊さんの着付けは2人でされるので、10分ほどだそうです。

平安時代は、夏仕様で風通しよく建てられた寝殿造の家でした。自分の寝る場所だけ畳を敷いて十二単を着たまま寝ていたそうです。冬はさぞかし寒かったことでしょう。十二単は布団の代わりでもあったのです。

寒い時には37枚も重ね着していたという記録があります。

 

十二単は小袖という下着(後に着物となる原型)の上に長袴をはきその上に五衣を重ねて着ました。襟元の美しさが際立ちます。

 

 

十二単と言うのは着物を何枚も重ねて着るのですが、最終的に腰紐は1本です。

 

まず1枚重ねて腰紐もする。

2枚目を重ねてまた腰紐をする。

3枚目を重ねたら1本目を抜いて上にする。4枚目は2本目を抜いて止める。

その繰り返しなので最終的には腰は1本だけなのです。

 

全部紐で締めていったらゴロゴロになるし、シンドくなってしまいますよね。

 

 

その原理を応用したのが山本呉服店の着付けです。

秘密は長襦袢の後ろに付けた長い襟抜き布にあります。

普通は短いのですが長くすることによって、着物を着た時の腰紐でも長襦袢の衣紋が固定されます。

 

 

一つの小物にも色々な役割を持たせて一つでも余分なものは排除する、その考え方が「楽なのに着崩れしない着付け」の秘密なのです。

 

 

 

余談ですが「あさイチ」での吉田羊さんの着物姿素敵でした!色のコーディネートも完璧でしたが、着付けの美しいことに目を奪われました。

着物はキリッと着ると着ている人の価値、格も上げます。

 

着付けがきれいだとあーやって素敵に見えるんだと見惚れていました。

 

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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