「みんな違って、みんないい」を認める日本人の素晴らしさ☆スマホで検索しても答えが出てこないこと
「歩けた!」
「みんなに付いて行けた!」
昨年、台風が直撃するというピッタリその日に吉野の修験道を登拝、
6時間以上も山の尾根を歩き続けました。
途中にはいろいろな神様や仏様がお祀りしてあって、
山伏さんに説明を聞きながらお参りして歩きます。
他の国の宗教ではただ一人の神様が信仰されているのに対して、日本では「八百万の神」と言われ、どこにでも何にでも神様が宿りました。
「八百」とは数が多いこと「万」は種類が非常に多いことを意味しています。
海にも山にも、木にも石にも動物にも神様が居ると信じられてきました。七福神という宝船に乗っている七人の神様のうち六人は外国から来た神様で、それぞれが個性あふれる取り合わせです。
「千と千尋の神隠し」にも様々な姿、形をした神様たちが登場します。日本人は外から来るものを理由なく排除せず、好奇心を持って幅広く受け入れ、独自の世界を構築してきました。
人に対しても偏見を持たず、自分がいいと思ったらどのようなものでも貪欲に受け入れていく、そうした姿勢で生きている人は物事にも人にも幅広く接し、経験も豊かになります。
付き合っている人たちも様々な世界にまたがっています。
こういう人たちはとても魅力的ですし、人間としても非常に強いでしょう。
私が実家の呉服屋へ帰って最初にしたことは、一軒一軒お客さまのお家を訪問することでした。着物を売るためではなく、どのような人がどんな考え方を持って、どのような生活をしていらっしゃるのかを知るためでした。
初めてのお家へ行くのを嫌がる人もありますが、私は色々な話を聞けるのがむしろ楽しみでした。
お茶の刈りや富有柿の作り方、病気になった時の対処法、盲導犬との生活、いろいろなことをあたかも自分が経験したかのように知ることができました。
「自分以外すべて師と思って行けよ」
訪問を始める前に父は一言だけ言いました。
どんな人も自分が知らないことを必ず知っているから、先生と思って素直な気持ちで聞いてきなさいという意味でした。その通り、いろいろな人から聞いた知識や知恵は今も宝物です。
ところで、
夏休みなどにはラジオで子ども電話相談という番組があります。
昔は「キリンはどうやって寝るのでしょう?」とかいうものだったそうです。
今は「ぼくはどうやって生きていったらいいのでしょう?」なんていう質問に変わっているそうです。
キリンがどうやって寝るのかはスマホで検索すれば回答が出てきます。
しかしどうやって生きるかは教えてくれません。
人間しか教えられない「心の持ちかた」
人としての「あり方」などを教えてくれるのは人生の先輩であるお年寄りではないでしょうか。
その人が生きてきたいろいろな体験やその時考えたことはかけがえなないものだと思います。
スマホで検索しても回答が出てこないことばかりです。
一人っ子の私に教えてくれた周りの人たち、ご縁があったたくさんの人たちが話してくださった経験や体験、知恵を私だけに留めておいたのでは無くなってしまうと危機感を持ちました。
それをお伝えしたいと本を書くことにしました。
どのような内容か、
とりあえず「サキ読み」してみてください。無料で39ページ読めます。
先読みはこちらからどうぞご覧ください。
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