お辞儀は対等であることを認め合う儀式です☆「品格の教科書」第一章

品格の教科書

「この度は申し訳ありませんでした」

不祥事を起こした企業の謝罪会見では、

椅子に座った人たちが一斉に立ち上がって頭を下げます。

 

もし座ったまま頭を下げたらなら不祥事に輪をかけて企業の評価が落ちるでしょう。

 

椅子に座ったままのお辞儀はありえません。

 

 

椅子に座っているときに年長者や上司がいらっしゃったら、

椅子から即座に立ち上がってお辞儀をしましょう。

 

 

 

「日本人がお辞儀をするのは卑屈に見える」と言われる方があります。

 

本来は外国人が握手するのも、

日本人がお辞儀をするのも同じ意味です。

 

 

そもそも日本でお辞儀が挨拶になったのは

高温多湿で特に夏はベタベタし

体を触れ合うのは不快感を抱きかけかねないためだと言われています。

 

 

握手は右手を差し出すのも、日本人が無防備に頭を下げるのも

お互いに敵意がないことを相手に知らせ、コミュニケーションを図るための挨拶です。

 

 

むしろ、

すぐに慣れ慣れしく寄って行かないことで距離を取り、

 

相手も自分も独立した人間であり、対等であることを認めようとする

 

一つの儀式なのです。

 

 

 

喫茶店などのテーブルに向かいやった人たちが「どうも、どうも」と椅子に座ったまま頭を下げやっている姿を見かけますが、それはお辞儀ではなく簡単な挨拶に過ぎません。

 

コメツキバッタ

 

父は私に「コメツキバッタになるなよ」とよく言いました。

コメツキバッタは足を持つと何度でもペコペコします。

それこそ自分の価値を下げ、卑屈に見えます。

 

 

お辞儀は丁寧に一回だけ。

気持ちを込めて頭を下げましょう。

 

 

作法の世界では、上体を倒す角度が流派によって違いますが、

重要なのは

自分が感じている角度ではなく相手の目に映る姿です。

 

 

むしろお辞儀をした後、すぐに次の行動に移るのでなく

しばらく相手に対する思いを残すようにします。

 

 

それを「残心」といいます。

 

 

相手の方に心を送ることこそ大切なのです。

 

 

見えないものを大切にする日本人ならではのあり方でしょう。

 

 

コロナで人が接しないようになった時、握手もハグもはばかられます。

お辞儀と言う日本の挨拶が見直されるかもしれませんね。

 

 

 

 

11月7日(日)15:00~15:50

「イイオンナの日2011」でお話しさせていただきます。

テーマは「品格で磨く」

 

こちらをご覧ください。

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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