断捨離と火鉢1☆灰は呼吸する!
「コロナでなかったらこんなことやってられないわ~」と言いながら母が毎日、倉庫の断捨離をしています。梅雨に入るとできないので急いでいます。
今は私が岐阜の家にいるので「こんなの覚えがあるかね」と、しょっちゅう呼びつけられます(笑)
私が小さい頃、家の居間に鎮座していた火鉢です。毎朝、炭に火を起こし、五徳(ごとく)の上には鉄瓶でお湯が沸かしてありました。
そうそう「五徳」って知っていますか?
鉄製でできていて灰に埋めて爪のようになっている上に釜や鉄瓶を乗せるものです。ガスコンロについているのも五徳ですね。
その上に鉄瓶を置いておくと、シュンシュンといい音がしてお湯が沸いていることを知らせてくれます。
お客様があると話しながらその場でお茶を出していました。
その光景を思い出すだけでほっこりした気持ちになります。
用がない時は大抵、おじいちゃんは火鉢の横に座って火箸で炭を動かしたり灰をかけたりしていました。
今から思えば考え事をするには一番良い場所だったのでしょう。
炭がおこしてない時でも火鉢は人が集まる場所でした。
実は数年前、この火鉢を店へ持っていこうと試みたことがありました。
とても重くて持ち上がりません。せめて灰だけでも取り出して軽くしたいと思いましたが、石のようにカチンコチンになっていて火箸も跳ね返されてしまいました。
ところが今日、
「ちょっと見て!!こんな不思議なこともあるもんやわ。こんなにサラサラ!!!」
有り得ないことに誰かやったの?と聞いて回りましたが、誰も知らない〜???
寝ているうちに小人さんが出てきてふわふわにしてくれたとしか考えられませんでした。
真剣にそう思いました。
やがて、灰を手でかき回してみてわかりました。
灰は呼吸しているのです。
湿気が多い時はそれを吸い込み硬くなり、乾燥すると吐き出してサラサラになったのでした。
そんな調整をしてくれているなんて初めて知りました。
漆喰でできた壁は湿気を調整してくれると言われ、蔵などに使われています。
灰もそうだったなんて感動しました。
日本の四季は温度も湿度も大きく変化します。それに対応できるものをちゃんと身の回りで使っていたんですね。
もうすぐ、梅雨入り。
この灰はまた湿気を吸って固まってしまうのでしょうけど、乾燥した時に出せばいいと分かりました。
そう遠くない時期に揖斐本店を昔に戻す改装をしたいと社長と目論んでいます。
この火鉢の周りにまた人が集まり、お茶を飲んでほっこりしている情景を思い浮かべています。
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[ごあいさつ]
皆様にはお元気でお過ごしのことと思います。
私も3月末より長らく京都店を閉め岐阜にこもる生活を余儀なくされていました。
3日ほど前、用があって京都へ行ってまいりました。観光地はともかく、四条烏丸周辺は元の賑わいを取り戻していました。正直、ほっとしました。そこで、
6月よりご来店のご予約を承ります。
相変わらず、岐阜と東京などの出張、仕入先との打ち合わせなどで留守にすることも多いと思われます。
ご都合を合わせてベストな対応をさせていただきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
山本由紀子
7月から京都店でも着付け教室を再開します。
ご都合が良い日をお知らせください。
着物まわりの雑学にも詳しくなります。
自分で着物を着られたら嬉しい〜🎵
*山兵、京都 着物を自分で着よう「きもの塾」募集!
最大限 2名までの個人レッスンです。
持ち物 自分で着られるようになったら着たい着物、長襦袢、半幅帯、
着付け用小物(足袋、肌着、衿芯、コーリンベルト、コーリン結び、腰紐1本、伊達締め、前板)
1回目は着物を着る前に着物の特徴や着方の説明などをします。
その時に持ち物を見せていただいてから始めますのでご相談ください。
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6回 18,000円
ご都合の良い日を打ち合わせて決めまさせていただきますのでお申し込みフォームに書き込んで送信してくださいね。
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