「お客様は神様」ではありません☆主客一体

京都さんぽ

私が京都の料理やさんで失敗したお話です。

 

ある時、遠くから友達が来てくださったときです。

おいしい京料理を食べていただきたいと思い、長年のお付き合いあるカウンターの割烹料理屋さんへ行きました。

 

会えた嬉しさで友達との話に夢中になり、しゃべりまくって食べていました。

お料理は大満足で皆さん喜んでいただけたのですが、帰りにいつもなら外まで見送りに来てくれるはずのご主人が包丁持ったままでした。

そんなことは今まで一度もありませんでした。

 

 

またある時、何度電話しても予約を取れない割烹料理屋さん。

SNSの予約サイトを見たら空いていたので、そのままポチッと予約しました。

奥さんはいつもになく、よそよそしく冷たいと感じました。

 

どう思われますか?

京都だけの話でしょうか?

 

 

先のお話の後日談。

「気分を害されたなぁ」と思った私は1週間後に一人で謝りに行ったのです。

「友達が美味しかったと喜んでくれました。ありがとうございました」

と伝えました。

「ごめんなさい」とは言っていませんが気持ちは十分通じました。

その日、ご主人は私が角を曲がるまでずっと見送ってくださいました。

 

この細かい包丁の技、手間をかけて美味しいものを提供しようとしてくださっている心意気に感動するのです。

 

 

ご主人は一生懸命美味しいものを作り、

絶妙のタイミングで一品一品だしてくださっているのに

話に夢中になって、冷めてしまうのにお料理を放っておいたり、

そもそもご主人に対する感謝が抜け落ちていたのです。

 

 

話に夢中になるくらいだったら、

他の店を選ばなければいけなかったのです。

 

 

二つ目のお話です。

予約サイトから予約を入れるなんて、一見さん(その時初めての、一回限りの見知らぬ客)のやることです。

なぜ電話してくれなかったのかと言う思いはビンビンと感じました。

 

 

材料を吟味し、手間をかけてお料理を作っているのに

お店は手数料を取られる分、目減りしてしまいます。

そんなことも分かっているのに、ネット予約をした水臭い客だということです。

 

その後は、ずっと電話で予約しています。

断られても「またお願いします」と言って切ります。

 

会席料理の最後に出されるお菓子も自店で手作りされている場合も多いです。最後まで手間がかけてあるお店は大好きです!

 

 

そのお店とのお付き合いはずっと続けていきたいし、

温かく迎えられたいし、

気持ちよく過ごしたいからです。

 

 

相手を大切にすることで、

また相手から自分も大切にされるのでしょう。

 

おいしい料理を作れるよう厳しい修行を積み、

私たちのためにおいしい料理を作っていただける、

客も尊敬と感謝の気持ちを表したいものです。

 

 

 

長年、呉服屋をしてきた経験からの

エピソードがいっぱいです。

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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