「まあいいか」で失敗した私の経験☆「品格の教科書」P45骨を惜しまず、手間をかけなさい。
品格の教科書
ある時、私は大変な失敗をしました。
丁寧なハガキをいただいた返信に言葉に込めて文章を考えました。
出そうと思った時、気の利いたハガキがありません。
「和紙のハガキだから、コレでいいか」
少し地厚の無地のハガキを選びました。
和紙だから筆ペンで書きましょう。
でも、いまいち太すぎて不細工な見栄えになりました。
「筆で書いたのだから まあ、いいか」
まあいいか、の積み重ねは相手の方に通じてしまったようです。
次にお会いした時、なんとなくよそよそしい空気を感じました。
自分的には「丁寧に見えるように」気を使ったつもりでしたが、
見せかけの形だけを整える方に気持ちが向いていると、心を置き忘れてしまいます。
「妥協した心を添付して届けてしまった」
と悔やんでいる自分を感じていました。
「骨を惜しむ」という言葉があります。
苦労や手間をかけるのを嫌がり怠けるという意味です。
私たちの顔や体のパーツは植物と同じ名前で表現できます。
芽(→目)が出て、花(→鼻)が咲き、葉(→歯)が茂り、実(→耳)がなる。
体は「幹(から)」であり、手足は昔は「枝」と言いました。
そして骨は「秀根(ほね)」と表します。
骨はとても大切な根っこです。
「骨を惜しむ」とは最も大切なことをやらないことです。
やるべきことを書き出してチェックを入れて満足しているだけでは作業です。
肝心の「何のためにやるか」を忘れてしまっています。
やっつけ仕事は所詮、気持ちが伝わります。
私がいい加減な気持ちで書いたハガキはまさに早く出すことを優先したものでした。
その方への感謝お気持ちがあのハガキに現れていたとは自分でも思えません。
今までどれほど気を使い、丁寧に人間関係を積み重ねてきても、
なくなる時は一瞬です。
もう一度、以前の関係性を取り戻すには大変な努力と時間が必要であることを肝に銘じたのでした。
「品格の教科書」は全国の書店さん、
またはアマゾンで手に入ります。
この記事へのコメントはありません。