夕陽の色はぼかし染めのお手本☆「品格の教科書」P133日本人独特の「水に流す」という知恵も覚えておきましょう
旅行
旅行中に大自然のエンターテイメントに遭遇しました。
しばらく、道に車を止めて見とれていました。
刻々と変わる夕陽や空の色を見ながら
「この景色、三幅対(さんぷくつい)の掛け軸で見たことある〜」
三つの絵が物語のように連なって、夕陽の沈む様を表現した掛け軸でした。
この美しさを残そうとしたのだな、と思えました。
そして
「この色は着物で表現しようとしてきた色」
着物の「ぼかし」になどに使われてきました。
ちなみに、色をだんだんに違えていく「ぼかし染め」は日本でしかなかったそうです。
他の国ではきっちり色を変える染め方ばかりです。
この境目のない「曖昧さ」を着物に染めてきたのでしょう。
日本人はこの自然を取り入れてきました。
自然と共にあり、人間の力など及ばないものとして自然を崇めてきました。
日本人の在り方そのものだったのです。
人間は「白か黒か」「是か非か」で割り切れるような単純な生き物ではありません。
「日本人ははっきり物を言わない」と言われますが、
相手を傷つけない、
誰でも過ちはある、私にもあるかもしれないと徹底的に追及し懲らしめようとしない、
優しさなのではないでしょうか。
それが長い目で人間関係を育むことになるのと思うのです。
「品格の教科書」は全国の書店さん、
またはアマゾンで手に入ります。
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