季節と共に生きる喜び、道ばたに生えるヨモギは春の香り☆「品格の教科書」

品格の教科書

「わあ〜い、今年も持ってきてもらえたんだね」

母の実家から手作りの草餅(ヨモギ餅)が届きました。春が来たなぁと思える時です。

 

 

母方の祖母はこの時期になると必ずヨモギ餅を作っていました。

 

柔らかなヨモギです。

 

よもぎの生命力はとても旺盛で踏み潰されたり、ちぎられたとしても日当たりさえ良ければどんな荒地での繁殖します。

 

根がとても丈夫なので引き抜けなくて、畑や畦に生えるヨモギは厄介者でもあります。

 

昔からその生命力に注目し、食べ始めたといわれています。

食べたり煎じて飲むことで、いろいろな効能が確かめられてきました。

お灸の艾(もぐさ)の原料も、よもぎの葉です。

 

 

最近、エステなどで「よもぎ蒸し」が流行っていますね。

造血作用、デトックス作用(むくみの改善)、冷え性改善、美容効果が期待されています。

 

ヨーロッパでは「ハーブの母、ハーブの女王」、漢方では艾葉(がいよう)と言う名前で知られ、「艾」は「疾(やまい)を艾する(止める)」とされています。

小さい頃に転んで膝を擦りむいた時に「よもぎの葉で止血できるよ。」と祖母が言っていました。

 

 

ヨモギ餅を作るには、よもぎを大量に摘まなくてはいけません。ゴミや茎を取り去るとかなり減ってしまいます。

ヨモギだけの色で深い緑色になるのは想像を絶するヨモギが必要なのです。

それを蒸してお餅に入れてつき、炊いたあんこをを包みます。

その味は本当に絶品でした。

 

 

そのやり方を継いでくれたのはお嫁さんです。

祖母の味そのままにもう何十年も半世紀以上この時期になるとよもぎ餅を届けてくださいます。

 

 

よもぎは目立たない地味な草です。

早春は芽吹いたばかりで香りも高く、葉が柔らかく筋もないため一番美味しい時期です。

 

 

「芽を出すときはなあ、冬にグッと力をためて出てくるんや」

苦味もあるけど滋養があるんや」

「人間も冬を越して春になって動くときは、春に芽吹くものの力をもらうと元気になるんやで」

祖母はいつもそう言っていました。

 

 

草も厳しい冬には力をためて芽を出す、

「なんでも芽を出すまでは頑張らなあかんのやで〜」

 

と独り言のように言っていたのを草餅を食べるたびに思い出します。

 

 

 

「品格の教科書」は全国の書店さん、

またはアマゾンで手に入ります。

 

 

 

 

山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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