着物の着付けと「守・破・離」☆凛として知的、着崩れない山本流着付けを「品格のよそほひ」と名付けます。

セミナー

「結局、着物の着付けで一番大切なのは長襦袢なのですね」

着付け教室に来ていただいている方がおっしゃいました。

 

長襦袢がしっかりしていれば着崩れしないことがわかっていただけたようです。

 

 

 

「うそつき」は上半身だけの肌着に襟と袖をくっつけたものです。下半身は裾除けを巻きます。(衿秀さんより)

 

 

踊りのお稽古などには「うそつき」と言われる見せかけの肌着を着られる方が多いです。

肌着に襟や袖をくっつけて、長襦袢を着ているように見せかけるものです。

汗をかいたりすると取り外して洗えるので便利です。

 

 

一方で、キチンとした着物を着る時にも「うそつき」で良いのでしょうか?

 

見かけは確かにそれなりに見えます。

 

 

「うそつき」はその名の通り、どこまで行っても「うそつき」です。

 

ごまかしているものです。

正式のものではありません。

 

 

うそつきは上半身だけのものですから、着ているうちにズレてきます。

 

 

形を身につけるには段階があって、「守、破、離」と言われます。

 

」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につけます。

」は、師の流儀を極め、自分が良いと思った型を取り入れた後、既存の型を破ること。

」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる。

 

 

「守」をしっかり身につけてこそ、「破、離」があります。

 

元々の形や基本を知らないままに着崩すのは、ただズレるだけです。

 

それは革新ではありません。

 

 

元リッツカールトンの総支社長「高野登」さんは言われました。

高い建物を建てる目標があれば、それなりの基礎工事が必要です。

基礎工事を怠れば、良い建物は建てられません。

 

襟がすっきりと出ていると、キチンとして見えます。着付け教室の部員さんです。

 

 

着物の着付けにおいて、まずは土台となる長襦袢をキチンと着ることから始まります。

 

 

 

着物は着方、まとい方によって、着る人の雰囲気を決めます。

 

キリッと知的なイメージの当店の着付けはまさに「品格を感じさせる」着付けです。

 

この着付けを「品格のよそほひ」と名付けて、多くの方に身につけていただきたいと思っています。

 

 

「京裳苑」が近づいてきて、毎日ワクワクしています。

私自身も自分の着物はほとんどこの場で買います。いろいろな職人さんたちの気持ちの思ったものが一堂に見て選べるので、こんな良い機会はありません!

 

第45回 京裳苑

 

■ とき   6月4日(土)5日(日)6日(月)

■ 場所   京都・平安神宮前 みやこメッセ

■ 主催   (株)山本呉服店

 

*山本呉服店のお客様、特別ご招待の方のみとなります。

見てみたいと思われる方はお問合わせからメッセージを入れてください。

 

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「品格の教科書」は全国の書店さん、

またはアマゾンで手に入ります。

 

 

 

 

山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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