雛人形の飾り方、男雛と女雛どちらが左?右?☆日本文化は「左が上位」の法則に従いなさい。
京都さんぽ
「きょうは たのしい ひなまつり~♪」です。
女雛と男雛、どちらに置くかそのたびに毎年悩んで、写真を確信しながら飾っている方も多いのではないでしょうか?
その前に、
お内裏様(おだいりさま)と言うと男雛だけでなく女雛も含めてお内裏様なのをご存知ですか?
長く私も勘違いしていました。男雛は天皇様、女雛は皇后様を象徴しています。
日本の文化は左が上位です。それを覚えておくととても便利です。
ご飯と汁物、ご飯の方が大切にされてきたお米なので「左」です。
お茶とお菓子、お菓子の方が主になりますのでお客様の「左」に先に先に出して、後からお茶をその右側に置きます。
なぜでしょう?
ちゃんと理由があるのです。
太陽に向かって南向きに座った時、東から太陽が昇るからです。
農耕民族の日本人にとって自然の恵みを育んでくれる太陽はもっとも畏敬を抱く存在であったからです。
あくまでも天皇様が座った時を想像してください。
従って、下々から天皇様を対面して見る時は逆になります。
それがなぜ今は反対になってしまったのでしょう?
それは明治政府が西欧に習ったからです。
西欧ではナイトは右手に剣を持ち、左手で女性を保護して戦ったため位置が逆なのです。
エリザベス女王とエジンバラ皇等の立ち位置がそれです。
それを明治時代に東京の人形組合が正式と定めました。
以来関東は向かって左が男雛、関西は従来通り右が男雛とされたのです。
しかしながらだんだん関東色が取り入れられ、今は関西でも西欧式が多くなってしまいました。
ところで先日来、次女が当サロンで何度か清水焼の林さんの器の展示会をzoomでやっていました。
器と文化をお雛様の位置を説明するのにこんなものを作っていました。
思わず見て笑ってしまいました。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
林さんご夫婦はお二人とも陶芸家でそれぞれに創作活動をしていらっしゃいます。そこで男雛と女雛になぞらえてそれぞれの抹茶茶碗をご紹介しました。
作風もまるで違います。
まさか林さんご夫婦も自分たちがお内裏様になっているとは思いもかけられなかったでしょう^^
次女は京都検定の1級を持っていますが、それ以上に自分が興味があって体験したり見に行ったり食べ歩いたり情報の集め方が半端ないです!
その感性が面白いので、私もいつも彼女に相談かけたりしています。
京都の文化を紹介するイベントとかツアーをしていて「山兵」と言うサイトを運営しています。
親の私が言うのもなんなのですが、文化の香り高いことをとってもわかりやすく面白く紹介しています。
「へー~っ」て思う、面白い記事を書いているのでよかったら覗いてみてください。
京、きもののあるくらし
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