「着物がシワになっていない?」3着物を畳んだ後のチェックポイント
「着物は一応畳めるんだけど、中でシワになっていないか心配」そう言われるお客様が時々あります。
畳むコツは、仕立て屋さんが縫われた時につけられた折り目の山折り、谷折りをそのまま畳みます。
余分な折り目は付けないようにすることです。
畳み終わった後のチェックポイントをお伝えします。
畳み終わった状態で脇線がまっすぐに全部揃っていればいいです。
衿先は角が少し出ていても良いです。
左右の袖が2枚揃っています。
裾が脇線に対して90度で揃っています。
ところで着物は真半分には折ってありません。前に畳んであった通りに折ると、肩山と裾がずれています。
なぜでしょう?
着物の裾はふわっとさせるものなのです。
冬の着物などでは裾芯といって薄い綿の生地を入れて縫って裾にボリュームをつけます。明治や大正時代には裾に綿を入れたくらいです。
それを真二つに畳むとかさ張るところが一箇所になります。
何枚も重ねて引き出しに入れておくと、上から重りがかかって裾のふんわり感が無くなってしまいます。そこでかさ張る箇所をずらして畳むのです。
「こんなになっちゃった〜」ある時、お客様が真っ青になってお店へ留袖を持っていらっしゃいました。
その少し前に友達の息子さんが結婚式なので貸してあげたら、近くのクリーニング屋さんへ洗いに出して、戻ってきたそうです。
着物を扱い慣れていないクリー二ング屋さんは全てに蒸気をかけてビシッとプレスされてしまいました。
お持ちになった留袖を広げると、全体が紙のようにペラペラになっていてとても着られるような代物ではなくなっていました。結局その方は、新品の留袖を作りられました。
プレスだけでこれほどまでに酷くなるなんて、今でも思い出しただけでゾッとします。
くれぐれも着物のお手入れは着物に慣れているクリーニング屋さんへ出されることをお勧めします。
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