「第46回京裳苑」3☆西原さんの小紋の着物と染め帯

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「わぁ〜、明るい色もお似合いですね」

Mさまは、いつも深い色合いの着物を着ていらっしゃるイメージがあります。でもこの小紋はお似合いになると思い着ていただきました。

 

 

野蚕糸(自然の中で野生にいるお蚕さんの糸)のしっかりした生地に線の絵が横段に描かれています。

Mさまの繊細なイメージとぴったりだと思いました。

 

 

 

実はご自分の着物と紅型の帯をお召しになっていました。

 

「ご自分の帯にもありますよね〜」

と言うことで、帯を活かして反物を巻きつけて着物を着たようにして見ていただきました。

 

 

 

生地が地厚でしたので、単(裏無しで4月終わりから6月末まで、9月から10月の半ばまで着る着物)に仕立てても良いですね。

そこで、薄物(透ける生地)の羽織も合わせてみました。

 

羽織は江戸小紋の薄物の羽織のように見せてあります。どうでしょうほんとに素敵ですよね。

こうしてみるとMさまにお似合いかどうか、お手持ちの帯が合わせられるかどうかが一目瞭然ですね。

 

着物は初めは全部揃えなくてはいけませんが、持っている帯に着物を合わせる、持っている着物にまた雰囲気を変えて帯を合わせ変えることでコーディネートの幅が広がります。

 

 

Mさまの投稿より

雨降りの金曜日。休暇をとって京都で遊ぶ一日。
朝、着物を着付けてもらい、たくさんおしゃべりし、たくさん歩いた。
今回は山本呉服店主催の展示会、京裳苑で着物や帯の反物を見るのが一番の目的。みやこめっせの会場に並んだ美しい反物達。織り方とか染め方、構図作りで考えてることなど、作り手の人の話は本当に面白い。たくさんみてね、と色々な反物を当ててもらい、着物や帯で印象がガラッと変わるのが面白いけど、値段を考えるとかなりのドキドキ体験。
その後、祇園でお食事をしながら舞妓さんの舞を間近でみて、所作の美しさにため息。舞妓さんにお化粧の仕方、お稽古事の話などたくさん聞けて楽しかったー。プロの裏側の話は面白い。大好きなNetflix のドラマ”舞妓さんちのまかないさん”のロケ地の辰巳神社にもご挨拶。
学生時代、京都にいたときには交わることのなかった領域。知らない楽しみがまだまだたくさんあるな。

 

 

着物で遊ぶのは、確かにワクワク、ドキドキ体験ですね^^

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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