「第46回京裳苑」2☆鈴木織物さんの唐織の袋帯(からおり)

着物

「私も鈴木さんの大ファンなんです」

よく考えてみると、出版記念パーティーも出版一周年記念パーティーでも鈴木さんの唐織の帯をしました。

 

  

雑誌「美しいキモノ」に載った帯と同じテイストでしょ。

 

 

室町時代に能が人気となり、次々と戯曲が発表されました。

特に主役「シテ」の衣装は戯曲の内容を表すものであったため、戯曲ができなければ衣装のデザインもできませんでした。

そのころ、紋様を表現する手法は刺繍しかなかったため上演に間に合わないこともあったそうです。

また豪華な刺繍はとても重く、シテが倒れるなんてこともありました。

 

「重そうに見えるのに「驚くほど軽いんですね」

 

そこで織機で刺繍に見える織り方ができないかと技術開発がされたのが「唐織」です。

 

 

 

「織り」は圧倒的に早く製作できるようになりました。

 

社長さん自らが糸切りをしていらっしゃいました。101歳まで糸切りをされていたお婆さんの後継です。

 

裏側に通る糸を取り除くことで、とても軽くなりました。

 

 

唐織の袋帯は、元々、能衣装なので金銀が使われていなくても格が高い帯なのです。

 

黒留袖、色留袖、訪問着、付け下げ、無地の着物にも締められます。

 

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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