吉野で修験修行、大天井ケ岳へ登拝の道☆吉野の神さまと自然に感謝
「行って来れた〜〜」
吉野の修験で行く前から毎年いちばん心が折れそうになるのが「登拝」です。
居並ぶ吉野の山々を登り降りしながら、ところどころの礼拝所で般若心境を上げていただき1日歩く「行」です。
3回目の今年はさらに距離が長く、高い山に登り降りするコースになっていました。
高校の遠足で伊吹山1377mに登った時もJRの駅から3合目まで、あとは頂上近くの駐車場から山頂まで登っただけです。
「仲間に付いて絶対に歩ききる!」と決めながらも不安しかありませんでした。
吉野へ行くまでのお話はこちらです。
3度、吉野修験道へ導かれて☆
朝、吉野で目覚めると窓の外の桜の木は強風で揺れていました。
「これはありがたい!お天気はいいし、最高だわ〜!」
五番関まで車で送ってもらっても標高差100メートル余はひたすら登ります。
ガラガラの道の後は岩の道、それから雨で土が洗われ木の根っこが露出し、階段状になっています。木々の強い命を感じました。
山頂近くなってきたら、緯度が低い奈良県にもブナやコナラ、白樺が生えてることに嬉しくなりました。
真っ青な空を背景に細かい葉っぱの緑の間からキラキラ光る木漏れ日が揺れています。「美しい〜〜、きれい〜〜」を連発して山道にもかかわらず上を向いて歩いていました。
足が痛いのも疲れたのも吹っ飛ぶほど素晴らしかったです。
ブナや白樺好きな私にはご褒美のような景色でした。
「目的を持って山へ登り、一歩づつ歩みなさい」と言われました。
私は何かご利益を願うわけでなく、「ただみんなに付いて行ければいい」とだけ、毎年思っていきます。それほど体力に自信がありません。
それでも吉野へ行くと何かが変わります。
偶然で起こってくることも決して自分に悪いようにはなりません。
今年も素晴らしい青空と爽やかな風、大自然に抱かれて吉野の神様に歓迎されて行って来れたと感謝しています。
ごいっしょできた素晴らしい仲間、そして過ごした時間は本当に宝物です。
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