東京ミッドランド八重洲オープン☆(株)細尾の親子二代の挑戦
昨夜「ガイアの夜明けで「東京ミッドランド八重洲のオープンの裏舞台」が放送されました。
「ジャパン・ラグジュアリー」をテーマとする「東京ミッドタウン八重洲」1階には、京都の西陣織ブランド「細尾」のショールーム&ストア「ホソオ トーキョー(HOSOO TOKYO)」が東京初出店して注目を集めました。
エンタランスの門もホソオの三重組織の織物で、裏側から光を当ててラグジュアリーな美しさを醸し出しています。
当店も先々代からお取引があって、6月の新作発表会「京裳苑」では大変お世話になっている西陣織の会社です。
細尾真孝さんはその十二代目。
一昨年、私が出版した「品格の教科書」出版記念パーティーにも来ていただいてご挨拶いただきました。
西陣織は室町時代から続く世界に誇る素晴らしい織物です。
しかし、着物を着ることが少なくなった現代ではその技術も使い道が限定され、埋もれようとしていました。
細尾さんは西陣織を帯としてではなく、優れたテキスタイル(布)と捉えられました。
着物や帯の幅は38センチほどしかありません。江戸時代の贅沢禁止令から反物の幅が狭く規制されたままなのです。
それでは使い道が限られています。
そこで幅を二倍にする織機を開発され、増産に成功されました。
実は十一代目の父、細尾真生さんからその挑戦は始まっていました。
イタリアの家具カッシーナとコラボしたり、コシノジュンコさんに洋服の生地として提供したり、ヴュトンなどブランドメーカーの旗艦店の壁布として採用されたり、その歩みをずっと見てきました。
そして真孝さんが2019年、京都の本社ビルをスタイリッシュに建て替えられました。
今までの呉服業界、京都にはないビルに内外から反対の意見も多かったのですがやり通されました。
それがなかったら今回のミッドランド出店はなかったでしょう。
細尾さんは自分が思い描く道を突き進んで行かれただけなのではないかと思います。
今は何が正解なんてわかりません。
そもそも正解なんてないのかもしれません。
そんな時代にあっては自分がやりたいこと、好きなように、愉しんでやることだと思います。
自分が好きでやったことには後悔もありません。
誰かと、何かと比較する必要もありません。
誰かに意見されてやりたいこともできなかったら、その方が後悔するでしょう。
「ガイアの夜明け」を見ながら、真孝さんの成功、そしてこれからの活躍を思ってワクワクしました。
同じ着物業界の人間ですが、私は私の好きなことで突き進んでいきたいと改めて思いました。
職人さんたちが心を込めて真摯に作られた着物や帯だけを集めています。
見て、触れて、着てみられます。
「京裳苑」で一生のお気に入りの着物を見つけよう。
* * * * * *
京裳苑とは
京裳苑は毎年6月に京都、平安神宮前の京都メッセで開催しています。
今年で47年目です。
ひたすらお客様の指示があって続いてきました。
あの広い広い会場に、毎年20数社の染屋さん、機屋さん、小物屋さんなどが一堂に出品していただきます。
京裳苑ではさまざまな着物や帯を見放題、選び放題、そして実際に着てみることもできます。
自分の着物を持ち込んで着てみて、帯を合わせるなんてこともできます。
着物好きにはたまらない展示会です。
6月2日(金)3日(土)4日(日)
京都、平安神宮前 京都みやこめっせ 1階
主催 株式会社 山本呉服店
「みやこめっせ」へのアクセスはこちらをクリックしてご覧ください。
[モデルコース]
12:30〜15:40 みやこめっせ集合。着物展示会で着物との出会いを楽しめます。
15:40〜16:00 祇園へ移動
16:00〜18:00 祇園川上で会席料理
18:00 祇園にて解散
自由に祇園の散策をお楽しみください。「由紀子のぎおん推しマップ」を差し上げます。
*3日、4日は10時から会場へ入ることもできます。午前からいらっしゃる方はメッセージしてください。
会費 おひとりさま 18,000円
祇園川上のお話はこちらをご覧ください。
祇園川上で会席料理☆6月開催、第47回「京裳苑」おもてなしのお食事を予約してきました。
ご予約の方のみのご案内となりますので、こちらからメッセージをください。
この記事へのコメントはありません。