たくさんの友達に支えられてここまで来れました☆山本呉服店、京都 誕生物語

由紀子の日々

「これ、プレゼントです。開けてみて」と町家のリフォームを担当してくださった「マイリッシュデザイン」の中山明季子さんに渡されたのは小冊子でした。表紙には「また一つ京都にあなたをわくわくさせる場所ができました 山本呉服店 京都」誕生物語」とありました。

中山さんの仕事に掛ける思い、私に掛けてくださった思いがいっぱい伝わって来ました。

 

ご縁があったこの場所を契約したものの、さてここをどうしていいのか途方に暮れていました。

「町家」というと今は落ち着いたかっこいいイメージが先行していますが、町家に生まれ育った私には「昼間でも電気をつけなければ居られない暗い家」のイメージしかありませんでした。

「明るく四角い家に住みたい」が唯一の夢だった私には「また戻っちゃった」としか思えませんでした。メインの和室には裸電球が2つぶら下がっているのを眺めては絶望的な気持ちになっていました。

 

手を差し伸べてくれたのは商業界で友達の電気屋工事屋さん、群馬の「勝山電気工事」勝山敦さんでした。事情を説明したところ一瞬で「いつ行ったらいい?」と聞いてくれました。まさか3月の年度末の忙しい最中にわざわざ群馬から京都へ来てくれるなんて思いもよらず、もう感謝しかありませんでした。

なんて幸せなんだろう!友達って有り難い!!と涙が出るくらい嬉しかったです。

管理会社から配線図を取り寄せて電気をどこにどうしたらいいのか検討してプランを持って相談に乗ってくださいました。

[ビフォー]住まうことは出来ても友達やお客さまをお迎えする空間にはなっていませんでした。

店舗としては根本的にリフォームする必要がありました。

2部屋だけの空間を色々に使いたい、生活の場でありながら生活臭を感じさせない、でも時代が大きく動く中大きな投資はしたくない、その条件をクリアーするのは素人の私ではとても無理と思いました。

心友の刈谷の靴屋さん「快速楽歩、おさだ ウイズ店」長田達郎さん(通称おさぴー)が遊びに来てくれて大阪でリフォーム会社を営む中山明季子さんにつないでくださいました。1本の電話から1時間半後すぐに駆けつけてくださった即決の出会いに絶対のご縁を感じた私はその日に中山さんにリフォームを全面的にお任せすることに決めました。

長田さん(おさぴー)はまだリフォームもしていない京町家さろんにも来て沢山のアドバイスをしてくださいました。

 

やはり彼女はプロです。空間を見たときにもう出来上がりの絵が見えたそうです。

「ここは素敵になりますよ」力強い言葉が嬉しかったです。

 

和室がこのように変貌するなんてこの絵を見せてもらっても私にはまだ夢のようでした。

 

彼女の仕事はとても早く完成イメージの絵コンテをすぐにあげてくださいました。

一番の問題は前住人が無理やりくっつけた台所でした。素敵なお座敷に台所のセットがむき出しなのは生活感が同居し違和感そのものでした。白いロールカーテンで隠せるもののそれも古くなっていました。敷居はあるので建具を入れることも検討しましたがとてもお金がかかるのは目に見えていました。素人の私ではプランもなく手も出しようがありませんでした。中山さんが提案してくださったのは不織布のジャバラのロールカーテンでした。

 

 

友人のマイリッシュデザインの中山明季子さんにお世話になりました。和室とキッチンを分離するジャバラのロールカーテンはナイスな選択でした!

 

5月は私はほとんど岐阜にいました。6月初めに京都のみやこメッセで開催する新作発表会「京裳苑」の準備で山本呉服店を抜けられなかったのです。「私がずっと張り付いてやりますから安心してください」その間すべて中山さんがやってくださいました。

大家さんと不動産管理会社の方の立会いのもと改装の説明と返す時の現状復帰に支障ないことを了解してもらいました。図面や工事に入る日程の連絡、変更のたびに詳しくメールし了解を得る、最後は大家さんと隣のテナントの方に完成後の冊子まで用意してくださいました。それは私が今後ここで営業し生活することを考えた時にやりやすいようにとの配慮でした。とてもありがたいと思いました。

工事に携わってくださった大工さんたちもとてもいい方ばかりでした。いい人の周りにはいい人が集まるんですね。

 

洋間は完璧な空間になっているのでカーテンをつけるだけにしましょう。

でも家具はどうするの? 私には空間をどうしていいのか見当もつきませんでした。

「ここへ入れる家具もお願いします」もう全面的にお願いした方がいいと思いました。

和室と洋間の間の廊下には大正から昭和初期に流行したタイル張りの壁が可愛い〜。

 

カーテンは川島織物さんのものを選びました。呉服屋の私には高級帯のメーカーさんとして取引があり馴染みの深い会社です。カーテンタッセル(カーテン止め)も素敵なのを選んでもらえました。写真を撮った時に写り込むようにちょっと上めにつけてくださったんだそうです。細かな配慮が嬉しい!

 

左官やさんの技が光る漆喰壁や照明を素敵なアンティーク家具が引き立ててくれます。

 

ぼんやりした理想と厳しい条件もクリアーしてもらえ、本当に素敵な夢のような空間になりました。

たくさんの友達のアドバイスと実際に手をさしのべてくださった友達のお陰でようやくスタートラインに着けました。私一人の力では到底ここまで辿り付けなかったと思います。本当に感謝しています。

 

この町家を舞台にして冒険の旅がいよいよ始まります。いろんなことに挑戦してみますので是非ご意見を聞かせてくださいね。

 

「由紀子の町家へ行き方がわからない」と言われましたのでとりあえず書いておきます。

地下鉄「四条駅」 阪急「烏丸駅」から24番出口(四条烏丸交差点、北西出口)から地上へ、

「LAQUE」というファッションビルの横に出ます。(四条烏丸の3つの角は全て銀行です)

右へ(西向き)歩き、一つ目の信号を超えると「HORR’z CAFE」という大きなカフェがあります。

その角、自販機がたくさん置いてある狭い道を右へ曲がります。

約50メートルほど歩いて左へ曲がり、20メートルくらいの右側です。

 

向かいには人気のラーメン屋さんや居酒屋さんが立ち並んでいます。左側の開いているところが入り口です。白い壁のところにインターホンが付いています。閉まっていたら「からたち小舎C」のインターフォンを押してください。

 

露地を入ってきてもらって右側の扉です。

 

カレンダーがまだ機能していませんので京都にいる日のお知らせです。

6月19日(火)14時〜18時

20日(水)22日(金)23日(土)24日(日)11時〜17時まで開けています。

(次の週は岐阜の方で予定が多い為、不在が多いです。)

 

この期間にご都合がつく方、ぜひぜひ寄ってくださいね。少し外出することもありますのでフェイスブックのメッセンジャーまたはホームページの問い合わせからご予定を入れていただけたらとても助かります。お待ちしています。

山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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