家紋によくある「カタバミ」って身近な草だった☆NHK朝の連ドラ「らんまん」始まる
「この草がカタバミ(片喰)だったの?」
呉服屋として最も馴染みのある「家紋」の一つである片喰は、身近に自生する多年草のカタバミの葉をかたどったものだったのです。
「身近な雑草の愉快な生きかた」の本でカタバミを見つけました。
夜に葉を閉じた姿が葉が食いちぎられたように見えることから「片喰」と名付けられました。
さらに驚くことはそのたくましく省エネな賢い生き方です。
カタバミの実の中には、小さな種子がたくさん装備されていて、なんとその一つ一つに発射装置が取り付けられているのです。(中略)
この雑草を抜き去ろうと傍若無人な人間が不用意に触れると、その振動で発射装置が作動して種子がパチパチと音を立てながら飛び散っていく。粘着物質が人の靴や衣服に付着するようになっている。最新型の兵器も顔負けと言うところである。
カタバミが葉を閉じるのは、夜間の放射冷却によって熱が逃げるのを防ぐためである。光が当たらないときには花は開かない。虫の訪れる可能性が低いので、花を閉じて花粉のロスを防いでいるのである。
こまめにエネルギー資源の節約に励んでいるのである。テレビをつけっぱなしにしてうたた寝してしまう人や、お風呂のお湯を出しっぱなしにして溢れさせてしまう人には耳が痛い話だろう。
カタバミの葉は虫に食べられないように、シュウ酸を太陽に含んでいる。そのため、木の葉で金属を磨くと汚れが落ちてピカピカになるのだ。鏡を磨くと思う人の顔が鏡に現れると言うロマンチックな伝説もある。
カタバミの花ことばが「輝く心」である。魔法で金持ちになることを考えるよりも、私たちもせっせと心を磨こうではないか。
<「身近な雑草の愉快な生きかた」より抜粋>
生命力・繁殖力が強く、その土地に根付くと群生する雑草でもあるため「子孫繁栄」の意味合いもあります。世襲を大事にしていた武将にも好まれ、鎌倉時代より「家紋」としても使われました。
またを剣をあしらった「剣片喰」という紋は、武家の家紋として強くイメージされたものでした。
私には種子を飛ばす袋がちょうど剣のように見えたのでした。
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見て、触れて、着てみれます。
「京裳苑」で着物を思いっきり楽しみましょう。
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京裳苑とは
京裳苑は毎年6月に京都、平安神宮前の京都メッセで開催しています。
今年で47年目です。
ひたすらお客様の指示があって続いてきました。
何百条もある広い広い会場に、毎年20数社の染屋さん、機屋さん、小物屋さんなどが一堂に出品していただきます。
京裳苑ではさまざまな着物や帯を見放題、選び放題、そして実際に着てみることもできます。
自分の着物を持ち込んで着てみて、帯を合わせるなんてこともできます。
着物好きにはたまらない展示会です。
6月2日(金)3日(土)4日(日)
京都、平安神宮前 京都みやこめっせ 1階
主催 株式会社 山本呉服店
「みやこめっせ」へのアクセスはこちらをクリックしてご覧ください。
[モデルコース]
12:30〜15:40 みやこめっせ集合。着物展示会で着物との出会いを楽しめます。
15:40〜16:00 祇園へ移動
16:00〜18:00 祇園川上で会席料理
18:00 祇園にて解散
自由に祇園の散策をお楽しみください。「由紀子のぎおん推しマップ」を差し上げます。
*3日、4日は10時から会場へ入ることもできます。午前からいらっしゃる方はメッセージしてください。
会費 おひとりさま 18,000円
ご予約の方のみのご案内となりますので、こちらからメッセージをください。
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