祇園祭、3年ぶりの祇園祭1☆菊水鉾、山伏山、言われや意味を知って楽しむ
昨夜は京都、祇園祭の宵山でした。
3年ぶりの祇園祭開催、それでもって3連休前の土曜日とあってすごい人、人、人!
特に室町通は人の波です。
山伏山は八坂の塔が傾いたときに法力によって治したと言われる山伏が祀ってあり、左手に数珠、右手に斧を持ち、腰には法螺貝をつけています。
雷除、厄除のご利益があります。
4時半頃、室町通を歩いていると両側に屋台の準備が進んでいました。
人出が多いと言ってもこんなものかと思っていたら、やっぱり甘かった!
17時にサロンを出て四条通りまできたら、南側が長蛇の列!
「何に並んでいるんだろう?」
四条通りで人が詰まって全く前へ進まない。
「何、コレ!」
鉾や山が立ち並ぶこのあたりは四条烏丸からサロンまで歩くだけで6個の鉾が見られる祇園祭の中心にあるのです。
平安時代前期の869(貞観11)年、京で疫病(多分ペスト)が流行しました。それは祟りだと捉え、鎮めるために牛頭天王(須佐之男命とも言われる)を祀り、神泉苑(二条城の南)に、当時の国の数にちなんで66本の鉾を立て、八坂神社の神輿を迎えて災厄が取り除かれるよう祈ったことが始まりとされています。
歴史からすれば、正体のわからなかったコロナの流行におびえた日々はこの頃と似ていて、祇園祭こそ開催すべきだったのかもしれません。
山鉾には一つ一つ謂れがあって、それぞれにご利益があります。
例えば菊水鉾は不老長寿、商売繁盛で、サロンのすぐ東にあります。
町内にある「菊水井」にちなんで名付けられ、鉾のうち番上には金色の透かし彫りの菊の花が付いています。
裏千家の先生が担当されて、お抹茶とお菓子が提供されます。
お菓子はこの時のためのお菓子「亀廣長」の「したたり」です。
お菓子を乗せたお皿は菊の形をしていて毎年変わり、持ち帰りできます。
今年はベージュ色だったらしいです。
今年は前売り券だけで残念でした。
お祭と同様、風習や作法にも歴史や謂れがあります。
その意味は人間関係を円滑にする知恵が詰まったものです。
「品格の教科書」では父やお婆さんから教えてもらった「意味」を知ることができます。
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