「ネットの情報」と「本の情報」☆本は尊敬する友だち2
本の出版
出会った方のご縁が繋がって、「品格の教科書」を書くことになりました。
実はそれまでほとんど本は読みませんでした。
せいぜい経営本だけ。
でも自分が書くことになって、次々といろいろな本に興味が湧きました。
テーマである所作やしきたりから始まり、それを育んだ歴史や文化やその変遷、その頃の考え方を知りたいために一見関係ない本まで読み漁りました。万葉集、世阿弥が人の育て方教え方を書いた「風姿花伝」や武士道を描いた「葉隠」その解説書、、、もう面白くて毎日図書館に入り浸っていました。
手を伸ばせばなんでも教えてくれる本が面白くて、時間が許すならここにある本を全部読みたいと思ったくらいです。
我ながら心境の変化にびっくり。
脱稿(原稿を書き終わったこと)した時、編集長さんから
「まさかと思いますが、ネットから引用していませんよね」
まさか、コピペを疑われたのでは無いですよね(笑)
「参考にした本は参考文献として最後に記載しますから残しておいてくださいね」と言われました。
ネットの情報は本当なのかが保証されていません。間違っていても、その人を咎めることはできません。
一方、1冊の本ができあがるまでには、長い時間がかかります。
執筆だけでなく、校正、編集など様々な過程を経て本が完成します。著者や出版社、時には編集者も明記されていますから責任が明確です。
「品格の教科書」も具体的な企画とイメージをいただいたのですが、それでも出版までには一年以上もかかりました。
背後にある時間の蓄積こそが「信頼性」の高さなのだと思います。
情報ばかりでなく、手軽に手に入れられるものには重みはないですね。
図書館通いで気づいたことを最後に一言。
図書館には同じようなジャンルの似たような類書が並んでいます。
どの本を選んだら良いか?
それはボロボロになっている本を選ぶことです。
ボロボロになっていることはたくさんの人が何度も読んだことを示しています。
たくさんの人が支持した証拠なのです。
当然のことです。もっと早く気づけばよかったな〜
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