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「先染めの着物」と「後染めの着物」って何?☆作り方によって着る場所も違います。

着物

着物は大きく分けて2種類あります。「先染めの着物」と「後染めの着物」です。

蚕が作った繭です。この細い糸を何本か束にして使います。

 

絹は蚕(かいこ)という虫がサナギになった時に作る繭から糸を引き出して作ります。極まれに違う色もありますが、ほぼ皆、白色です。

 

振袖は代表的な「先染め」の着物です。私が来ているのは白大島紬で「先染め」の着物です。振袖はしっとりした風合いなのに対して大島紬はパンとした張りがありますね。記事の作り方でイメージが変わるのがわかっていただけますか?

 

繭からできた白い糸を染めて織るのが「先染め」です。いわゆる「織物」と言われるもので、紬やお召しです。

 

一番簡単な織り機です。ピンと張られたピンクとブルーの細い糸が縦糸、水色の太い糸を横に織り込んでいきます。オレンジと黄色の縞状になった棒は横糸をパンパンと打ち込み、少し向きをねじることで糸の上下を変えられます。

 

先日、山本呉服店の文化祭で織物体験ができました。「平織り」という一番基本となる織り方です。

縦糸は織る前にピンクやブルーに染められています。横糸に水色の太い糸を通して順に織っていきます。横糸も先に水色に染められていますよね。糸をしっかり染めるので色に深みが出ます。織物は基本的に裏表はありません。丈夫で普段に着られていました。基本的に織物には裏表がないので汚れると裏返して仕立て直して繰り返し着ました。紬は儀式などのフォーマルな場には着ません。

 

お召しの着物は先染めですが、歴史的にセミフォーマルな場所にまで着ていけます。写真は染め帯を合わせてお洒落に来ていただきましたが、袋帯を合わせると友人の結婚式などにも着ていけます。

「お召」はセミフォーマルまで着られますこちらの記事も読んでくださいね。

「着やすくてどんな場所にも着ていける着物が欲しい」という方にオススメです☆お召の着物

 

 

姉妹で小紋を着てお出かけです。色は濃くても柄がハッキリしていて華やかです。

 

蚕の糸を白いまま織って生地を作り染めたものが「後染め」です。いわゆる「染物」と言われるもので、振袖、留袖、訪問着、付け下げ、色無地、小紋などです。

 

後から染めるので華やかな色がでます。裏表があるので裏返して仕立て変えることはできません。

 

 

帯にも「先染め」と「後染め」があります。

 

振袖や付け下げには「先染め」の帯、織りの帯を合わせます。

 

帯は着物と逆で「先染め」いわゆる「織り」の帯が正式な場に用いられます。振袖や留め袖、訪問着などには織りの帯を合わせます。

 

 

紬の着物に辻が花染の帯(染帯)を合わせました。しっとりした紬の着物が染帯を合わせることで柔らかさと華やかさが出ます。お食事会などに素敵ですね!

 

「後染め」いわゆる「染め」の帯はおしゃれにいつでも結べます。

 

親子で大島紬を着てお食事に出かけられました。右)お母様は泥大島に織り(先染め)の帯、左)娘さんは白大島に絞り染の名古屋帯、小紋の羽織を着て行かれました。

 

着物も帯も「先染め」と「後染め」それぞれの特徴があるので、着るシーンに合わせて組み合わせて楽しめます。それも着物の魅力ですね。

「こんな場所へ着ていきたいんだけどどの着物を着ていったらいいの?」「どの着物とどの帯を合わせたらいいの?」画像を送っていただければご相談を承ります。よろしかったらお問合わせから送ってくださいね。

さあ、どこへどんな着物を着て行きましょうか🎵

 

 

 

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山兵、京都のさろんでゆっことお話し会をしましょう。
着物の話だけではなくその時々の雑学を含めてどんなお話になるかは来てくださった方次第、話の成り行き次第です(笑)「とっても居心地がいいね~、いつまでも居たい感じ」と来てくださった方が皆さん口を揃えて言われる「秘密のお部屋」でお茶しながらゆったりした時を過ごしましょう♪ もちろん着物体験もできますよ(^^)
● とき  10月16日(火) 14時~16時
        21日(日) 10時30分~12時30分
                14時30分~16時30分
     11月24日(土)  14時~16時
     12月11日(火)  14時~16時
● 場所  山兵、京都さろん
● 会費  1000円
着物に関するお話でなくても美味しいお店のお話しや経営のお話しも大歓迎!楽しくお話できて一緒に元気になれればいいですね。楽しい時間を過ごしましょう🎵

 

山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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