京都の秋は花街で舞妓さんや芸妓さんの踊りを見に行くのもいいですね☆5花街それぞれで特徴があります。
「温習会の季節やな〜」四条花見小路の角に大きな門ができていてライトアップされていました。仕事を終えてやれやれ、一日中座っていたことに気づいて運動不足解消に祇園までウオーキングに行きました。
以前は「温習会」というと京都5花街が合同で祇園の歌舞練場で開催され、一度に見られるのが面白くて毎年見に行っていました。それぞれの花街に舞妓さん、芸妓さんが居はりますが踊りの流派が全部違っていて特徴があります。今は踊りのお稽古に精進した発表会としてそれぞれの花街で別々に催されているようです。中でもオススメなのが祇園甲部(いわゆる祇園)「温習会」と上七軒「寿会」です。
「温習会」は祇園甲部、井上流の踊りで 能からの流れを踏襲しています。派手なパフォーマンスよりもすり足や指の先に神経が行き届かせる(他の踊りでもそうでしょうけど)動きが多いように思います。春に「都おどり」が行われますが、レビューのようなスタイルをとっていて団体でよく揃った動きが披露されとにかく華やかです。現在のお家元「井上八千代さん」は若い頃から踊りの名士として知られ、とてもお稽古が厳しいそうです。その甲斐あって(?)以前とは比べ物にならないくらい素晴らしい踊りが見られます。ただ祇園甲部歌舞練場は耐震化で現在閉鎖中で北の方の「京都芸術劇場 春秋座」で10月1日(月)〜6日(土)行われます。ちょっと不便ですが素晴らしい劇場です。
井上流に対して他の花街では踊りの各流派のお師匠さんが指導していらっしゃいます。踊りもありますが、踊りを交えた物語が演じられます。和製オペラ?のようなものでしょうか?
中でも芸が圧倒的に素晴らしいのが上七軒です。上七軒は花柳流です。五花街の中で一つだけ離れた北野天満宮のそばにある花街です。昔から舞妓さんや芸妓さんの人数が少ないのですが、皆さん芸達者で踊りに三味線、鼓、譜と一人で何役もこなす方が多いです。上七軒の「寿会」は10月8日(月祝)〜13日(土)上七軒歌舞練場で行われます。
気候が良くなって着物が映える秋となってきました。「踊り見物」なんて優雅ですね。そんな時に着物を着て行ったら自分の気持ちも余計に上がるのではないでしょうか。ゆったりした時間を過ごすのも自分のご褒美にいいですね。
「温習会」「寿会」のチケットの手配もできます。
もちろんネットから予約もできますが、
花街は知り合いのお茶屋さんから手配した方が圧倒的にいいお席を用意していただけます。
いわゆる「えこひいき」の世界です。考えてみれば当たり前ですよね。「一見さん」よりいつも利用してくれはる「お馴染みさん」を大切にして良いお席をご用意することこそが「おもてなし」ですから。
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