テンションが上がる自分カラーの着物
「ミッキーカラーがいいです」昨年、北海道層雲峡でのセミナーで「来年は6月の京裳苑で浴衣を作りに行くわ」とお約束してくださっていた東洋大学准教授で今や登山家でもある竹内美紀さん(ミッキーさん)からメッセージをいただきました。
なんと、カトマンズ(エベレスト)からでした。
「緑がかった色」
「この色が似合う人になりたい」と目標を定めて、何もかもミッキー色で揃えているんだそう。
AIまでが理解して「こんなのが出ました」とミッキー色ばかりを勧めてくるそうです。
「着物にしてはチャレンジなんだけど、エベレスト単独初登頂のメスナーのメスナーモデルにあやかって登山ウエアは最近そればっかなのだ」とお気に入りのパーカーの写真を送ってくださいました。
この綺麗な発色は浴衣では無理です。綿の生地では光がなくて、地味な色になってしまいます。
絹(シルク)なら生地の照りも手伝って染められるかも。
それにしても、着物界にはこれほどクリアーな色はかつてはなかったでしょう。
昔から染屋さんのおっちゃんたちは上品さ?落ち着きを出すために最後にちょいとグレーの染料を加えるのです。
オーラがある方にはそれが邪魔になります。
通常、「この色!」で着物を選ばれる方はほぼありません。そもそも着物には無い色です。
まして「今似合わなくても、この色が似合うようになる!」なんて決意して着物を選ばれる方は初めてでした。
パステルカラーの染めには定評がある染め屋さんに尋ねて見ました。
「大丈夫ですよー。京裳苑に持って行きます。濃淡で3色から見てもらってください」
よくぞ、染めてくださった!
ミッキーさんの希望にお応えできる!
この着物の染め方は、荒い目のカゴの穴に着物の白生地をランダムに差し込んで上から染料を注いで染めます。また生地を差し込み変えて染料を注ぐ、その作業を7、8回繰り返します。着物の生地全体(12メートル以上)を同じ濃さに、ボカシ具合も一定に染めるのは大変な技術が必要です。
着てみてもらったら、ピッタリ! まさにミッキー色!!
帯はレースの生地を使ってオーロラ色に模様が入った小幅袋帯、裏表の色柄が違っていてリバーシブルになっています。
ステキにコーディネート完成です!
ミッキーさんの色に対する思いに迫るブログです。
似合う色を着るのではなく、なりたい「あり方の色」が似合う自分になる決意が溢れています。
私もその思いを完璧に叶えたいと思いました。
最後の仕上げは着付けです。
層雲峡で行われた今年のセミナー合宿に行きました。
凛としたミッキーさんのお姿!
私も誇れる写真です。
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