お彼岸には地獄絵☆幼いころの教え
「品格の教科書」に載らなかった話
「地獄絵御開帳」この日を待っていました!
幼い頃からお彼岸には裏山の播隆山一心寺におむすびを持って祖母と登りました。
お彼岸は山の登り口のところには綿菓子などの露店が出て、山ではゴンゴンと誰かが鐘をついていました。
その音に急かされるように山道を急いだものです。
一心寺には地獄絵の軸がかけられます。
お彼岸を中心に前後3日間づつ合わせて1週間だけです。
親や祖父母と一心寺に行き、それはそれは恐ろしい地獄の絵を見に行くのです。
ウソをつくと閻魔様に舌を抜かれるよ、
恐ろしくて痛い思いをして抜かれても何度でも舌が生えてきて、ずっとずっとその怖くて痛い思いをしなくちゃいけないんだよ。
(嘘はついちゃいけないな〜)
ご飯を粗末にするとお腹が減って食べようと思っても、ご飯から火が出て食べられなくなるんだよ。
自分がご飯を捨てたんだから、そういう目に遭うんだよ
(お米を粗末にするとお腹が減っても食べられなくなるんだな)
そう言い聞かされてきたから2日半前のおにぎりも食べたのかもしれません。
おにぎりを捨てられなかったお話はこちらです。
2日前のコンビニおにぎり、食べます?☆食の安全って何?
そんな恐ろしい地獄の模様が12丁の軸に墨絵で描かれています。
それを親や祖父母が子供に解説しながら悪いことはしてはいけないと諭すのです。
いわゆる道徳教育の場だったのです。
京都に居た学生時代。
あちこちのお寺で地獄絵を見て歩きました。
一心寺の地獄絵ほどリアリティに溢れた絵には出会えませんでした。
自分が見て育った地獄絵の素晴らしさを実感したのでした。
その後、一心寺を守っていらっしゃった尼さんは介護施設へ入られて無人となり、他のお寺の方の管理となり、
コロナもあってあの地獄絵は公開されなくなりました。
あの頃、かなり遠いと思った山道は今は毎朝のトレーニングコースです。
三輪神社の裏の上り口からたった500歩余りで素晴らしい景色が待っています。
そのすぐ上が一心寺です。
今年は9月23日のみ、9時から16時まで地獄絵が公開されます。
その日は着付け教室があるのですが、朝イチで登って絶対に観に行こうと思っています。
許可してもらえればライブでお見せしますね。
本当に怖いんです!!
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