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ドアノブも日本は優しい☆手っ取り早くて効率的な洋服文化と人にも優しい日本の着物文化

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せっかちな私は出かけようとすると時々袖口をドアノブに引っ掛けます。慌てて止まって事なきを得ていますが、お客様の中には袖口や袖付けをほころばして直しにお持ちになる方も時々あります。日本家屋であればこんな事はありません。

 

京都の山兵さろんは大正時代に建てられた町家で畳の間と洋間があります。伝統的な和室とモダンな洋間をいち早く取り入れて両方が混在していて生活の洋風化の流れを感じます。

 

畳も障子も暖かい!

 

障子の取っ手は凹んでいて引っ掛ける事はありません。

 

この鍵もいつから見なくなったのでしょう。

 

中庭のガラス戸の鍵は少しでかっていますが、最後は下へちょこんと落ちて最大限邪魔にならなくなっています。昔はよく有った鍵ですが今もあるのでしょうか?いかにも日本人らしい工夫だと思います。

 

頑丈な取っ手です。

 

一方、洋間の入り口はがっちりした取っ手が付けられています。

 

いつも袖を引っ掛けるドアノブです。

 

問題のクローゼットのドアの取っ手は最近付けられたものです。上からネジで留めるだけのドアノブは安価で取り付けも効率的です。

 

着物は袖などにゆとりがあります。建物もそれに共存していました。

タンスは当然ながら隙間の下に手掛けがあります。

 

表面がフラットで引っかかりがありません。

凸を作らない建具は着物をひっかけないだけでなく人間にも優しい配慮です。ぶつけたりしませんし、その分空間も広く使えます。

 

この建物のリフォームをしてくださったマイリッシュデザインの中山明季子さんは和室に合わせて収納用のタンスを作ってくださいました。狭い空間を生かすために取っ手は一切ないフラットなデザインです。使っていてそれがとても心地いいです。

着物を着ている前提で育まれてきた建具や空間の考え方は人間にも優しい構造であり、狭い空間をより広く見せ使いやすくする工夫だったと今更ながら思います。

 

こちらの記事もご覧ください。

階段の段差に感じること☆着物がなくなって知らないうちに効率的なものに飲み込まれている。

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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