延期になった成人式なのに、とても良いお話
「このお菓子、誰にもらったの?」朝のお茶の時間に新しいお菓子がありました。
「成人式に着付けをキャンセルしたから、ってお客さんからもらったの。全然悪くないのにね」
昨日、成人式が延期になったお客様が着物を見せに来てくださったそうです。
振袖をご購入いただいて着付けは当店でさせて頂くはずだったのが、5月に延期になりました。それを受けてヘアメイクを予約してあった美容院さんが無料でやってくださったそうです。当店へも見せに来てくださって、ゆっくりおしゃべりして一緒に写真を撮って帰られました。(写真が形成できなくて残念です)
「なんと良いお客さまに恵まれていて幸せなんだろう~」
幸せな人は幸せな循環を作り出し、幸せの中に暮らしていらっしゃるのだな~
今朝のお茶の時間に聞いて、ほっこりしました。
成人式が延期になったのは地区で決まったことで、お客さまの責任ではありません。
着付けをキャンセルされてもなんら問題はありません。電話一本で済むことです。
第二に、
延期とはいえ、記念日なのに成人式ができないお嬢さんに対して無料でやってあげた美容室さんの心意気です。素敵なお店だな~と思いました。お客さまもきっと嬉しかったと思います。
そしてそういうお店とお付き合いしていらっしゃるのもその方の「徳」というか、持っていらっしゃる幸運でしょう。
第三に、
この日を楽しみに待っていた当店のスタッフたちを思いやって店に来ようと思ってくださったことです。突然のサプライズに、みんなで一緒にお祝いできてスタッフたちもとても喜んでいました。お菓子まで持って来てくださったのは、人間同士のおつきあいの賜物です。
延期になって残念でしたが、実は私たちもサプライズでお花を持ってお祝いに行くつもりをしていました。サプライズのやり取りはお客さまもスタッフたちもとても嬉しかったようです。
「お客様は神様です」昔、演歌歌手の南春夫さんだったかが言われた言葉です。本当は違う意味で言われたのだそうですが、お金を払う人が神様のように世の中に広まりました。
果たして全てお金が基準なのでしょうか?
商いでのおつきあいのあり方は物とお金のやり取りではないと思っています。
ご縁をいただいたことを感謝し、気持ちに寄り添うことです。お客さまが喜んでくださることが最大の喜びであり、この仕事をしていて良かったと思える瞬間です。
それに対してお客さまが応えてくださったなんて最高ですね。
心使いをお互いに感じる「喜ばせあいのやり取り」こそ心豊かな生活をもたらす幸せの循環だと思いました。
今日は朝からとっても嬉しい気分です。
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