「畳が日本文化を作った」ってどういうこと?☆「ごとうゆうこ、はじめての着物に出会う」12
「良かったら2階のお座敷にどうぞ」
いつも行く近くの和食屋さんで女将さんが入ってこられたお客様に声をかけていらっしゃいました。見ると赤ちゃんを抱いた女性とご家族でした。赤ちゃん連れには畳の間の方がいいですよね〜。
畳のお座敷で座布団で座るスタイルは今は嫌われ者です。山本呉服店のお客様も会席料理を食べに行くにも「椅子席ならいいけど〜」と言われます。確かに長い時間正座するのは辛いかもしれません。畳の間に和風の机と椅子がしつらえてあるお店が京都でも多くなりました。
奈良時代にはむしろを重ねて敷いていて不要な時は畳んでしまっていました。「畳み」の名の由来です。平安時代に厚みを持った畳床を用いるようになりました。
中国から伝わった文化が多い中で厚みのある「畳」は日本で生まれたものです。
板の間の一部だけに敷いていた畳は室町時代になって部屋全体に敷き詰める様式になり、
日本人は正座をするようになりました。
その頃から茶道、書道、華道、柔道など、日本に根づく「道」がつくものが確立されました。
すべて畳と深いかかわりが。畳が日本人の精神をつくり上げた基盤と考えられます。「日本らしさ」は全て畳から生まれたものかもしれません。
「畳が日本文化を作った。」
今年入ってすでに2回聞いた言葉。どういう意味なんだろ?
お能のお手伝いに行かれたゆうこさんのフェイスブックに書かれた意味はこのような背景からでしょう。
畳は高温多湿、季節の変化がある日本の風土に良く会う建築素材です。
およそ5センチの厚さの畳床の素材には空気がしっかりと詰まっているため蓄えている熱を逃しません。そして畳表で使われているい草が畳床の中にある湿気をゆっくりと吸収・放出することで夏に涼しく冬あたたかいという利点があります。また、畳の部屋が静かに感じるのは畳の弾力により衝撃が弱くなり、畳の空気が余計な音を吸収してくれるためです。密集した日本の住環境には最適な機能を持っています。
い草から出る香りの成分は樹木から出る森林の香りが沢山入っています。
畳の香りの持つリラックス効果、何人でも受け入れられる懐ろの大きさ、畳の上で寝転がる穏やかな時間も日本ならではのものです。忘れたくありませんね。
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山兵、京都さろんで
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