「大風呂敷」と「大志」

由紀子の日々

「大風呂敷を広げる」実現するはずもない大げさなことを言ったり計画したりすることで使われる慣用句です。スタッフのFさんが広げているのは文字通り「大風呂敷」です。

 

風呂敷は物を包んだり、運ぶための四角い布のことです。

 

風呂敷は畳むと小さくコンパクトですが、広げると大きくなります。

「大風呂敷」自体にも「実力や現実に見合わないような話や計画」の意味があります。

 

 

呉服屋では着物を包んだりするのに無くてはならぬものです。使わない日はありません。

商品を汚さないようにするのはもちろんですが、風呂敷で包むときちんとたくさんのものを運べます。

 

 

最近はおしゃれに結んでバックにしたり、プレゼントのラッピングにも使われていますね。

 

 

山本呉服店では「大風呂敷」が人気です。

 

色々なサイズがありますが、180センチ✖️180センチが人気です。大は小を兼ねるということですね。4つに畳めば90センチ✖️90センチで使えますもの。

 

着物をゆったり包めますし、外で着替える時は広げた上で着替えれば汚れません。

着物をよく着られるお客様は着物が畳んでいられないとハンガーにかけた着物の上から風呂敷をかけておくんだとか。

 

突然の来客に散らかっている物を隠すためにも使えて助かったわ〜って。(笑)

 

 

とにかく「大風呂敷」は大活躍です。

 

 

唐草紋様はどこまでも伸びる生命力の象徴とされるツタを図案化したもので、子孫繁栄や長寿を意味する縁起が良い紋様です。厚手の綿100パーセント、大判180✖️180センチ

 

 

ソフトバンクの孫正義さんが創業したばかりの頃「豆腐を1丁2丁と数えるように、この会社は将来一兆、2兆という単位のビジネスをする」と言われたそうです。それを聞いた人は「大風呂敷」としか思えなかったでしょう。

 

でも本人が望まないのに大きなビジネスになるなんてことはありません。大風呂敷だったからこそ、今のソフトバンクがあるのでしょうね。

 

風呂敷も、志も、小さいより大きい方が役に立つようです。

 

 

「広がる」「包み込む」「結ぶ」風呂敷は、縁起もいいのでプレゼントしても喜ばれます。

大きいものを贈ると特に喜ばれますよ。

 

 

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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