カフェでお茶するときに結びたい帯☆日常に素敵な私だけの刺繍の名古屋帯

きものや日記

「テーマは花 ちょっとずつお花が咲いていくなぁというのが楽しみ」

と言われるのは美大を卒業し何円も試行錯誤して、刺繍で名古屋帯を作り始めた女性。

 

 

「初めは日傘に刺繍でワンポイントを入れるワークショップをしていました。そこからコレを帯にしたら可愛いんじゃないと作り始めました」

自分ならこんな帯をしてカフェでお茶を飲みたいとイメージして作り始めたのだそう。

 

 

糸は従来の日本刺繍より細くて、違う糸を何本か撚って(ねじって)使っています。 表現によってその本数や撚り方で立体感変えています。

 

すでに撚っている糸は光沢感にはあります。

糸が手に入りやすいことも好条件!

余談ですが、当店の仕立て屋さんにおいても近くで着物を縫う絹糸でさえ手に入れることが難しくなっています。お店に置いてある間に糸が劣化してポソポソになっているのです。縫い糸はネットで購入してもらうようにしています。

 

ナチュラルなカフェでさらっと結びたい帯

前の柄も可愛い。半分の幅にお仕立てします。

 

前は半分の幅で仕立てます。

上の方に柄が偏っているのはその下に帯締めを結ぶからです。柄と帯締めのコーディネートを考えるのも楽しいですね。

 

菊の花のアレンジが可愛い。

 

今までの日本刺繍はいかに豪華に魅せるかを競うものでした。

私はもっとナチュラルで、着る方が主役になる帯が作りたかったです。

 

 

今のところ柄は10パターンくらいありますが、刺繍なので一点一点好きなようにアレンジできます。

「ここに、この柄を入れたいとかも出来ます」

生地もつるんとした塩瀬、凹凸のある縮緬、粒々が味のある紬・・・など色々選べます。

地色も想いのまま染められます。

 

生地も塩瀬、紬などいろいろあります。

 

「私だけのオーダーですね」

年齢に関係なく、すっと入り込みやすい帯、

自分ならこんな帯をしていたいというのをイメージして作っています。

 

 

ワードローブの一つとして、洋服に近いスタイルだと感じました。

小紋や紬にさらっと締める帯でしょう。

洋服もフォーマルに対してカジュアルな装いがあるように、着物にも非日常着とちょっと軽い着物のスタイルがステキだと思いました。

 

彼女はとても楽しそうに語ってくださいました。

 

この頃、全く休みがないんです。刺繍をしていると寝るのも忘れてしまいます。

仕事というより、刺繍が好きなんですね。

彼女の帯がもう少したくさん出来上がったらお客様にお披露目しようと約束してきました。

 

 

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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