着物1300年の歴史から学ぶ、ファッションとしての着物スタイル☆京都経済センターオープンイベント3
2階奥の展示場で記念イベント「The KIMONO Styled & Restyled」が行われていました。このイベントを企画され責任者の正、副を担われた社長さんが両方ともお取引先であるのでご挨拶だけと伺いました。(ついでにちょっと、いやしっかりと見せていただきました)
着物の歴史は1300年もあり、原型は(諸説ありますが)奈良時代に始まり時代ごとに変わってきました。その時代の状況や暮らしむき、権力者によって変わってきました。その中で衣服を作る技術も次々と開発されてきました。
展示品はその社長さんがトップを務められている染織技術を保存する団体が何十年も前から職人さんに依頼して作ってきたものです。時代を代表する染色技術でその時代の着物のスタイルを再現して残して来られました。今はもう完全に職人さんがなくて作れないものもたくさんあります。
時代着物の展示というとイラストや衣桁に吊るしたり平面に広げられりした展示が多いのですが、染織技術の素晴らしさを見るだけではピンときません。
着物はあくまでも丸い人の体にまとい、重ね着の妙を味わうものです。その時代の生き様を反映した衣服としての着物のスタイリングを見られるのはとても素晴らしい機会だと思いました。
袴の様なものは現在流行しているロングスカートと似ていますね。逆にこのスタイルなら今でもオシャレに着られるのかなと思いました。
来月には天皇の即位があり雅子さまも着られるのではないでしょうか。
今は織物(先染の着物)より染物(後染の着物)の方が格が上とされていますが、有職(ゆうそく)文様を織った豪華な表衣はそれ以上、最高の格式です。
こういった形で1000年も前の着物が現在も残されていることに日本は誇りを持っていいのではないでしょうか。
袖の長さはドレッシーさを表現していますね。
短いのは動きやすい代わりに優雅さに欠けます。洋服に比べて着物の方が優雅な感じがするのは袖の長さの影響も大きいのかもしれません。
江戸時代になると江戸と上方(関西)、身分、職業で衣装や髪型、帯の結び方が違っていました。
ベストセラーになって私もはまっている「あきない世傳 金と銀」はこの時代の呉服屋が舞台になっています。未婚女子は後ろで帯を結び、結婚すると前で結んでいたようです。邪魔になりそうですが(笑)着物や帯、帯の結び方を次々と提案している様が描かれています。
近年の染織祭りの模様です。昔は京都4大祭りー葵祭、祇園祭、時代祭、そして染織祭りーそれがなくなってしまったんだそうです。
どの時代のものも着物って本来はゆったりと体を布で包み込んで着たものだったのでしょう。
着物はもともと自由がきく衣服であり、纏い方でいか様にもなります。
洋服の美的感覚に合わせて細く足長に見せるために裾すぼまりに巻きつけ、空気をしっかり抜いて体に密着させてシワ一本も許さない着方になってしまったように思いました。
着物って本来はもっとゆったりしたものだったのですが、洋服のおかげで窮屈なものになってしまったような気がします。この変遷を見ながら時代の流れかと少し悲しくなりました。
一連のオープニングイベントを見て思ったことを次回書きます。また読んでくださいね。
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