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長襦袢は下着ではありません。しっかり見えます☆長襦袢は着物を引き立てるオシャレな重ね着です。

着物

夜、NHKテレビをつけたら人間国宝の歌舞伎役者、坂東玉三郎さんの「鷺娘」の踊りを放送していたので見とれていました。鷺娘は恋に苦しむ娘を白鷺の寂しげな姿に重ね合わせた舞踊です。幻想的なブルーの舞台に真っ白な衣装をまとった玉三郎さんが鳥の動きを模して舞われます。その美しさに見とれていました。

 

ところで真っ白な着物から動きに合わせて見えるのが長襦袢です。鷺娘では真っ白な着物に真っ赤な長襦袢がとても美しく映えます。

裾を引いた間から真っ赤なじゅばんが見えます。計算された美しさですね。

 

外股で歩けばこのくらい見えることもあるのでしょうか(笑)

 

それよりも手を動かした時、袖口から見えます。

 

一番ハッとするのは後ろ姿です。袖の振りから見える長襦袢の色は鮮烈です。

長襦袢はこうした色合わせと動いた時の見え方も楽しむものなんです。

 

 

ところで、この前の土曜日に岐阜のお店でランチ会があって全員着物でお出かけされました。

 

袖口から見えます。

 

後ろの脇からも小花模様が見えます。

奥に引っ込んでいても濃いピンクの可愛い色が見えますね。

 

着物に合わせて濃い紫のお襦袢を合わせていらっしゃいます。

 

こういう色重ねの妙を楽しむのはひょっとしたら平安時代の十二単の記憶から来ているのかもしれません。まったく見えなくても洋服の下着に凝る方はオシャレだと言いますが、長襦袢はしっかり見えます。あなたさまも長襦袢でオシャレをしてみてはいかがでしょう。

 

平安時代の十二単。小袖の上に長袴をはきその上に五衣を重ねて着ました。重ねた色が豪華です。

 

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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