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熟練した技術の職人さんたちに支えられたモノ作りに感動☆6月の新作発表会「京裳苑」に向けた準備の日々1

着物

「彫刻刀で生地まで切っちゃわないの?怖~い!!」職人さんが作業していらっしゃるところを見て社員たちが悲鳴をあげました。「大丈夫ですよ~」とベテランの職人さんは手を休めずににこにこしていらっしゃいました。

 

毎年6月に京都のみやこメッセで開催の新作発表会「京裳苑」に出品していただくメーカーさんへ社員たちが勉強に来ました。

今年から水木定休日にした1日を使って京都へ来て、駆け足で西陣織のメーカーさん3社をお訪ねしました。ここは業界でも大手、染も織も作っている「しょうざん」さんです。(しょうざんリゾートのサイトばかりしか出てきません。工房は一般には関係ないですからね)

 

着物や帯の図案を書いていらっしゃる方が両側にずらりといらっしゃいます。すごい!社員たちも興味深々です。

 

「しょうざん」さんは社長さんの姓が「松山」さんから名前が由来しています。山本呉服店の3代目(私の父)が京都で叔父の会社にいた時、創業者の社長さんとは麻雀友達で家族ぐるみのお付き合いをさせていただいていました。会社は金閣寺や左大文字の裏山に広大な敷地があり、レストランからホテルまで運営されています。その一角に工房があり、糸の準備から白生地の手配もし、たくさんの染や織の職人さんたちも黙々と製作していらっしゃいました。

 

 

これは名古屋帯のお太鼓部分です。

すでに染や金箔で柄ができています。そこに別の金箔を付けるために他のところへ散らないようビニールのシートをかけ、一部分だけ彫刻刀で切り取っていらっしゃいます。切り取った部分だけに金箔が入ります。(すでに出来上がっている部分も色々な金箔が使われています。金箔の柄や種類が違う度にこの作業を繰り返していることになります)

 

なかなか現場を見る機会はありませんので是非動画を見てください。

 

丸く切り取るのも手の勘だけです。

「定規も使わずに切れるんですね」「失敗したりしないんですか」と社員も見ながら驚きの声をあげていました。

「何十年もやってるからね」と余裕の笑顔でした。

別の金箔を足すにも ただ貼り付けるだけの作業ではありません。それをするための準備工程こそ大切なんです。写真や動画を見るだけでも一つ一つの工程がきちんと行われているのを感じます。

 

見えないところでこのようなベテランの職人さんの熟練した技術に支えられているんですね。

 

「しょうざん」さんも出品してくださる新作発表会「京裳苑」は毎年6月に京都の平安神宮前、みやこメッセの1階会場で開催していて42回になります。

山本呉服店一社が主催し京都の着物や帯のメーカーさんが直接出品していただきます。

出品メーカーさんは技術的にも日本を代表するメーカー、作家さんばかりで、広い会場にずらりと見渡す限りにいろいろなものが一同に見られます。

社長様もしくは制作責任者の方がが3日間会場に来てくださるので自社独特の技術、拘りや苦労話も納得いくまで直接お話を聞くことができます。会場内、どのメーカーさんのものでも比べて着てみることもできます。色柄、お値段を比べながら納得いくものが手に入る絶好の機会です。

 

好きな着物と出会える喜び、選べる楽しさ、着るたびに素敵!と思えるものが手に入った嬉しさが京都の思い出とともに残ります。一生「お気に入り」の着物と出会う機会です。

42年も続いているのは そういったお客さまの支持があるからです。

 

 

何か一つ欲しいものがあったら「京裳苑」へ行きましょう!

 

第42回 京裳苑                      ◾️  とき   5月31日 (金) 6月1日(土) 2日(日) ◾️  場所   京都 みやこメッセ 1階  ( 平安神宮前 ) ◾️  入場料  無料                      ご予約を頂いた方のみにご招待状をお送りします。

「京裳苑」ってどのような催し? どんな内容なの? 

ご案内をお送りしますので、お申込みフォームにアドレスをお知らせください。ご案内状もありますので送って欲しいという方はメッセージの欄にご住所を書いてください。

 

山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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