やみつき小説!経営本でないのに経営が学べる「あきない世傳 金と銀」1
「あきない世傳 金と銀の7巻が発売されましたよ」と友人がメッセージを下さいました。大抵、2月と8月に続きが出版されます。途端に時計を見ました。
まだ間に合う!
近くの本屋さんまで車を走らせて買いに行きました。自分でも何やってんだ、と思いましたが読みたくて止められません。手に入ったら夜更かししてでもあっという間に読んでしまいます。
「この本、面白いですよー。山本さんは呉服屋さんだからドンピシャだし」
2年以上前に友人の本屋さんへ行った時に「経営本しか読まない私が経営のためになる面白い小説」を薦めてくださいとお願いしたことがきっかけです。
主人公「幸」は兵庫県の綿花の栽培が盛んな村の貧しい学者の娘に生まれ、9歳で大阪天満の呉服商「五鈴屋」へ奉公に行きます。商才を見込まれて4代目から3代にわたって女房となり6代目が亡くなった後、期限付きで7代目となり江戸店を出店するというあらすじです。
根幹に流れているのは「買うての幸せ、売っての幸せ」
「顧客満足」を追求することです。
売り手の論理ではなく買ったお客様が幸せになることを目指すことです。
商業界という商いの勉強会があって山本呉服店も父の代からずっと参加しています。
その理念は「店はお客様のためにある」
商いは自らの利益を追うのでなく、
買い手である顧客に喜んでいただかねばならないという考え方です。
「あきない世傳」は商いに対する考え方が全く同じです。
呉服屋の私には江戸時代の着物、着方、呉服屋の成り立ちの歴史、商売のやり方、、、何もかもがとても勉強になり読んでいて興味深く楽しいです。
もちろん着物に興味がなくても本当に面白い本でお勧めです!
これからこの本の時代に基づいて呉服屋としての見方や今に生きる着物の歴史についてブログにも書いていきたいと思っています。
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