タンスに入ったままのお母様の着物をどうしよう?☆昔の帯が結びにくい3つの理由
「これなら1日中でも着ていられます」
「他の着付け教室では帯を結んでいるうちに襟がグサグサになってしまったけど、この方法だと襟が広がりません」
「細かく教えてもらえたので、よくわかりました」
今日は新しく始まった方たちの3回目の着付け教室でした。実質的に、着付けを自分でやっていただいたのは2回目です。でも、みなさん本当にキレイに着ていらっしゃいました。
ところで、
着付け教室に来たいと思ったきっかけは
「お母さんの着物がタンスの中にたくさん入ったままで全く着ていないので私が着たいと思った」
という方が多いです。
まずは、お母様の着物の中で自分が着たいと思う着物をまず持ってきていただきました。
着物は一枚一枚寸法や縫い方にも癖があって、そもそも着たいと思わない着物を練習しても仕方ないです。着られるようになったらどこへ着ていこうという夢も広がります。
寸法が合う長襦袢を確認しました。
問題は「帯」
昔の帯で困るのは3つの理由があります。
一つには、昔の帯は固くて結びにくいです。
浴衣帯、名古屋帯、袋帯に限らず、 お稽古が始まると、結びにくくて苦労します。
なぜでしょう?
例えば太い毛糸の糸でセーターを編めばざっくりとしているので、出来上がりは分厚くなります。早く編めますが、細かい柄は編めません。
糸が細ければ出来上がりは薄いですが目が積んでいるので、細かい柄でも表現できます。
帯も全く同じです。
太い糸で織られた帯は固くて分厚く重いです。結ぶにも羽を作るにも一苦労です。思うように形が作れません。
それに対して今の帯は細い糸で織られているので、しなやかで薄く、結びやすくて羽もきれいにできます。
二つ目の理由は、長さが短いです。
もともと昔の帯は長さが短かったです。
その上、分厚いので胴廻りに巻いても結んでも、かさばって余計に短くなります。
三つ目の理由は、色柄です。
帯は着物に合わせるものではありません! 着る人に合わせるのです。
着物は同じでも帯を変えると、イメージがガラリと変わります。
着る人に雰囲気に合わせた帯にすることで、着物もオシャレに生まれ変わります。
着物はお母様やおばあさまのものを貰って着るのはいいのですが、
帯だけは自分のイメージに合わせた今の帯に変えることがお勧めです。
山本呉服店、池田店の展示会場で着付け教室を実施しています。ワンフロアー150畳の広い会場ですので、決して密になることはありません。安心してお稽古していただけます。
<写真は以前の写真を使用しました。現在はみなさんマスクを着用していただいています。>
着物の本場、京都で見る、触れる、体験する、選ぶ、
きもの新作発表会
第43回 京裳苑
熟練した職人さんがきちんと作られた一生ものの着物や帯がたくさん見られます。いろいろな作風や、普段では見られないデザインや技術によって作られたものが心ゆくまで比べられ、本当にお似合いが見つかります。
6月4日(金)5日(土)6日(日)
京都、平安神宮前 みやこメッセ
着物や帯を製作していらっしゃる染屋さん、機屋さん、和装小物屋さんが20数社出品する大規模で本物に触れられる一年に一度の機会です。
それぞれの作風や色柄があります。それを一堂に比べ、着て見られる機会です。
昨年はコロナでやむおえず中止しましたが、年1回42回続いている伝統の展示会です。
詳しくはこちらもご覧ください。
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京都で着物新作発表会、第44回「京裳苑」開催します☆
京裳苑の会場はこんな感じです
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何か一つ欲しいものがあったら「京裳苑」で選びたい放題☆「京裳苑」は着物好きにはたまらない1年に1度のお祭りです。
日本最大級の質と規模の展示会で選びたい放題!☆「京裳苑」(きょうしょうえん)にワクワク!
明日からいよいよ第42回京裳苑が始まります☆京裳苑の時の私たち
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