突然の花火が嬉しかった理由☆お祭りや歳時記はコミュニティーの結束を図るもの

歳時記

ぽんぽん、ぽん ・・ ・

アレっ、ひょっとして、、、   とシャッターを開けて外へ出てみると

花火が上がっていました。

いつもなら6500発ほど上がるのですが、あっという間に終わってしまいました。

 

家の上に上がる花火

 

 

よく考えてみると8月8日は昔から揖斐川の「川祭り」でした。

揖斐川の河川敷に水神さんが祀られていて、昼間にその神事があり、夜に花火が上がるのが伝統でした。

 

 

いつの間にか「花火の日」になって、日にち指定ではなく第一の日曜日とかに変わりました。岐阜の長良川で第一の土曜日に3万発もの大きな花火大会があるので、それを避けた日曜日に変わったのです。

 

 

一時は行政の花火の予算がなくて止めそうになりました。

しかし、やはり地元で花火を見たいという町民の自主的な運動で、任意で寄付を募ることで存続されることになりました。

あらかじめ願い事や感謝を書いた紙を花火に貼り、打ち上げるので「ありがとう花火」と呼ばれています。

 

 

中止になったと思っていた花火の音に、近所の人たちも慌てて飛び出してきて

顔を合わせると「お久しぶり〜」

「きれいだね〜」「暑いねー」といっしょに見ていました。

 

近所でもほぼ家から出ることはないので、顔を見ることなんかないのを今さら自覚しました。

 

 

お祭りとかいうものは近所のコミュニティーの結束を結ぶものだと言いますが、

 

近くにいても顔をあわせるのはお祭りくらいです。

 

お祭りがある地区は災害があっても強いのだそうです。

 

それは祭りを通して人間関係が育まれているからです。

 

一年の半分、6月30日は大祓、茅の輪くぐりがあります。そのあとは七夕祭りで、8月にはお地蔵さん祭りです。

 

 

城下町で栄えた揖斐は年間を通してお祭りや歳時記がいっぱいあります。

三輪神社を中心に毎月一つか二つは何かのお祭りや行事があります。

 

300年ぶりに改修されてピカピカになったお神輿を先導して歩かれる神官さんと息子さん。

 

特に5月の連休に催される「揖斐祭り」は5つのやま(高山祭のような木造りの大きな屋台)と3基のお神輿、その他に各町内に子供神輿もあります。

大きなお神輿は重量も重く、

みんなでその負荷を絶妙に分け、力を合わせないと担ぎきれない重さになっている

と聞いたことがあります。

 

5つの「やま」もそうです。

 

山がある5町内は5年に一度、町内の子供たちによる子供歌舞伎が演じられます。

 

 

揖斐祭りについてはこちらを見てください。

↓  ↓  ↓  ↓  ↓

揖斐まつりと祇園祭、そして着物の伝統を継承するということ。

 

そういうお祭りがあることが普通だと思って育ちましたが、他ではこれほどたくさんある所はないみたいです。

子供の頃に経験したお祭りは今も本当に懐かしいです。

 

 

昨年からコロナで全てのお祭りが中止になってしまいました。

 

「お祭りがないと季節を感じずに過ぎていっちゃうね」

 

近所の方が言われました。

やっぱり私と同じように思われているんだと何だか嬉しくなりました。

お祭りは地域の人たちの習慣や心にしっかり根を下ろしているのですね。

 

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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